表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

剣玉トーク

作者: 藤乃花

俺たちが今ハマりまくっている遊びは、剣玉!


剣玉は昔ながらの玩具で令和に代わりつつある今なおロングセラー商品としてブレイクしている遊び道具!


俺たちは学校が終わるとやな宿題はみんなごみ箱にポイして、土管がピラミッド型に積まれたくそ狭い空き地で剣玉持参で集合する!


本音を云うと、俺は今土管のステージで歌声を披露したいところだが、それはまた次にしよう!


付け足せば間近にあるありふれた一戸建てには坊主頭の怖いおっちゃんが住んでるけど、今日は野球じゃなくて剣玉だから安心!


空き地に集まるメンバーは、俺の後ろを付いて歩く金持ちボンボンと眼鏡を掛けたダメ男と下手なくせにバイオリンを人に無理矢理聞かせる顔だけの女と帽子を被ったジミヅラの男と肥満の男と青いAI!


どいつもたいした事のない脇役の奴らばっかりだから、ここは俺がカッコ良く剣玉を決めてやるぜ!


剣玉なんて楽勝……!


「びび太さん、剣玉上手ね!」


「びび太のクセに生意気だぞ!」


「剣玉はびび太くんの特技なんだよね」


「ふふん、ボクは剣玉、あやとり、射的、昼寝なら天才なんだよね!」


「俺の剣玉で殴らせろや!」


その時間近にあるありふれた一戸建ての窓から、怖いおっちゃんが怖い顔面を出して怒鳴った!


「じゃかしいわ!

家帰ってイビキかいて寝とけ!」


世知辛い世の中、剣玉さえも出来やしねえ!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ