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211  作者: Nora_
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「おめでとう」

「ありがとな」

「でも、約束は約束だから勉強をしようね」

「だな」


 テストが終わってからでよかったのに雰囲気も悪くなくてつい動いてしまったこちらが悪いと言える一件だった。

 だからやりたいこともやれたわけだから今度はやらなければならないことをやる、もう先延ばしにしておけるような余裕はない。


「あれ、だけど玲亜さんも一緒にやるはずだったんじゃ?」

「今日は特になにも言わずに帰ったな」

「空気を読んでくれたとかじゃ……」

「ないな、朔夜と昼に話していたときなんかには朔夜の腕を掴んで止めていたぐらいなんだからな」


 なにか用事があるか、いよいよテスト本番が近づいたからもっと真剣に頑張っておこうとした結果だ。


「とにかく、朝士君が約束を守ってくれて嬉しい」

「守るよ、朝陽との時間も求める自分勝手な人間だからな」

「これからもそのままでお願いね」


 頷いてお喋りは後でもできるから勉強を開始した。

 あの二人が来てくれないときはだらだらしていることも多かったが勉強なんかをして時間もつぶすことが多かったから習慣化していて特に意識をしなくても勝手に集中し始める。

 苦手の教科なんてものはないがなにかがあるかもしれないと感じる教科はあるため、その教科を主にやっておく。

 でも、前々からやっていた分、焦らなくていいというのは本当に楽だ。


「ん……? あ、いつの間に来ていたんだ、約束をしていたんじゃなかったのか?」

「もう行きたいところにも行ってきたからね~」


 買ってきていた菓子なんかをもしゃもしゃ食べながらゆっくりしている朔夜がいた、もちろん朔夜がいるとなれば将太もいる。


「将太、どうせなら将太も勉強をしようぜ」

「えっ、朝陽ちゃんが作ってくれたご飯を食べて帰ろうと思っていたんだが……」

「まあまあ、頑張った後の方が美味しく感じるものだろ? 朔夜もだぞ」

「「えー!?」」


 当たり前だ、二人は結構遊んでばかりで余裕がない結果になることが多いから心配になるのだ。

 俺にこうされたくないのであれば朝陽にだけ顔を見せておくべきだった、だが、もう遅い。


「なんか懐かしいね」

「俺らが朝陽と同じときはこうして家で集まってよくやったからな」

「まだ余裕があるからいいって言っても相棒は聞いてくれなかった」

「大丈夫だと言っても『なにを根拠に言っているんだ、さあほら早くやろう、言うことを聞かないとその魅力的な体を自由にしてやるぞ』って笑われて言われた」

「最後に将太がなと言っただろ」

「「「その前の問題発言のことをもっとよく考えてください」」」


 こういうことになると朝陽も二人の方の味方をするようになるのが謎だ。

 兄の味方をするのが恥ずかしい年頃なのかもしれなかった。

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