東方二次創作 ~東方鬼神伝~第31話「鬼神の力」
この話は2期の第31話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
葵[どうしたの?大千国。]
大千国[俺はもうそろそろ東雲の体を離れたいと思う。]
葵[なんでだよ大千国!別に居たっていいじゃないか!]
大千国[なぜ俺が東雲の体にいたか分かるか?]
葵「何だっけ?」
大千国[封印が解けた時力が十分になかったものでな。たまたまいた東雲に憑いたんだが…]
葵「だが?」
大千国「力が十分たまったのでな。そもそも俺は神である。人間に憑いていては良くないのだ。」
葵「そうなのか…でも約束は果たしてくれよ!」
大千国「それはもちろんだ。それじゃあな。」
葵「それじゃあな。」
そして大千国は消えていった…
と思ったが、
葵「行かないのか?」
半透明になって消えていなかった。
大千国「気配は消したつもりだったのだがな…」
葵「大千国はさ。鬼の力を俺に付けることってできないの?最初から強くなったし。」
大千国「そうだな。お前に鬼神の力を授けよう。俺は封印されに行く。」
葵「なんで?別に封印されなくていいじゃないか。」
大千国「俺はもともと創られた神だ。本来ならば存在していない存在だ。だからあまり迷惑を掛けぬよう封印されるのが良いと判断したのだ。」
葵「そうか。聞かせてくれてありがとう。大千国。」
大千国「それじゃあな。」
そして大千国は消え、どこかに行ってしまった。
葵「鬼神の力か…」
そしてまた家の近くで試し打ちした。
葵「-スペル-変鬼「葵鬼童子」-」
葵「何か大千国に似たものを感じるな…」
その体は青く、自分の体に合っている感じがした。
葵「-スペル-「破壊」-」
ひとまず木を殴ると、思ったより削れず、ただ手が痛いだけだった。
葵「なんか思ってた力じゃないな…」
そして拳に魔力を纏わせて殴ってみた。
葵「-スペル-「魔力壊」-」
すると痛みもな
く、木もさっきより破壊された気がする。
葵「これは便利だ!」
そして魔力壊をひたすら打ち続けた。
葵「さすがに打ち続けると痛いな…」
そしてまた部屋に戻った。
茜「葵また木を壊さなかった?」
葵「ごめん。能力のお試しでさ。」
茜「また新しいスペル作ったのね。」
そんな会話をして自分の部屋に戻り、昼寝をすることにした。
葵「あぁ…」
そして起きると姉ちゃんはいなくなっていた。
机には書置きがあった。
書置き「しばらく買い物しています。」
葵「姉ちゃん?買い物行ったのか。」
そして家を出ようとすると空が黒く、少し暗くなっていた。
葵「なんだ…?これ。」
俺は何が起きているかわからなかった。
きっとこれは…
異変である。
第3章 完
by霧崎刀