東方二次創作 ~東方鬼神伝~第12話「世界で一番強い男」
この話は2期の第12話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
妖怪の山へ向かうと、にとりに遭遇した。
「盟友!戦闘から目覚めたんだって?ほら!約束の魔法石さ!」
そしてペンダントのような魔法石を受け取り、妖怪の山を進んでいった。
妖怪の山へ入ると、早速大量の天狗が襲ってきたが、べつに思ってたより強くはなかった。天狗を殲滅すると、急に声を掛けられた。
???「何してるのだ?人間なのか?」
葵「そうだが…どうした?」
ルーミア「じゃあいただくのだ!」
そう言って俺に攻撃を仕掛けてきたが、その攻撃をよけると、当たった木が一撃で粉砕されてしまった。そこで俺は、そこで煙幕を炊き、すぐに逃げた。
するとどこかから声が聞こえてきた。
???「そなたは大千国の復活を求めているな?」
葵「そうだ。なんたって相棒だからな。」
???「それでは、我が力を貸そうか?かつての戦友を救うために…」
葵「お前はスサノオか?」
スサノオ「それがどうかしたか?宿主がなくなったものでな。」
葵「陽か?」
スサノオ「そうだ。それじゃあ契約を結ぼう。」
葵「大千国と同じようにか?」
スサノオ「そうだ。1つ。そなたの命令に我は従おう。2つ。いつでも体をそなたが取り戻せるように調整しよう。3つ。そなたを全力で守ろう。それでどうだ?」
葵「分かった。」そう言うと体に何かが入り込むような感覚がした。
スサノオ[それでは行こう。千国のもとへ。]
葵「もちろんだ。-スペル-神符「須佐能男命」-」
そう言って一度スサノオに交代した。
スサノオ「久しぶりだ。それじゃあ我の技を一つ教えておこう。そなたが使えるスペルだ。-スペル-神器「草薙剣-須佐能」-」
そう言うと前に見たことのある剣が現れた。
それから俺らは森の中を進み続けて、神社を見つけた。
葵「ここは…?」
そこはとても山奥の神社で、何か神様のような力を感じた。
???「誰だ?」
目の前に急に現れ、話しかけてきた。
葵「名乗るほどでもありません。俺は大千国を探しているのです。」
???「そうか…あなたが葵さんかい?」
葵「そうですがどうかしました?」
神奈子「大千国は渡すわけにはいかないのでね…もし返してほしければ、神に実力で勝つしかないね。さあ。どうする?」
そこで俺は即答した。
葵「大千国がここにいるんですね?ならば帰らせていただきます。」
神奈子「え?帰るのかい?大千国は封印されたままでいいのかい?」
葵「いつかは取り返しますよ。実力で。それでは。」
そう言って俺は下山した。
下山の途中でスサノオに話しかけられた。
スサノオ[いいのか?帰って。]
葵「いいんだ。神に実力で勝つためには能力を鍛える必要がある。」
スサノオ[そうか。ならば我が出よう。すれば取り返せるだろう。]
葵「いいや。スサノオには戦闘には出ないでほしい。」
スサノオ「なぜだ!我にはそばで見守っていろとでもいうのか!死んでもいいのか!」
葵「地獄で死ぬよりはいいさ。毎日のようにいじられ、暴力を振るわれ、家族には笑顔で接して。それに「寿命」を使うより、強さを求めて、まるで主人公のように戦って「命」を使う方が、かっこいいだろ?」
スサノオ「確かにまるで主人公みたいだな。我も昔は思い描いたものだ。誰よりも強いものになると。」
葵「神でもそんなことあるんだな。」
スサノオ「こんなことをしている暇はあるのか?お前にとっての「大千国《相棒》」を取り戻しに行くんだろ?練習相手にはなってやる。」
葵「それなら頼むよ。能よ。」
スサノオ「その呼び方ももはや懐かしいな。千国。」
葵「それじゃあ練習に行くよ。ついてくるか?能。」
スサノオ「もちろんだ。世界で一番強い男に仕上げてやる。そなたをな。」
そして俺は妖怪の山を下り、別の山へ向かうのだった…
-神符「須佐能男命」-→-しんふ「すさのおのみこと」-
-神器「草薙剣-須佐能」-→-じんぎ「くさなぎのつるぎ-すさのお」-