東方二次創作 ~東方鬼神伝~第10話「颯の目的とは…」
この話は2期の第10話です。まだ前の話を読んでいない方は先にお読みください。
前の話の終わりとこの話の始めは続けて読むことをおすすめします。
もしかしたら関西弁が入っているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。
by霧崎刀
そしてスペルを喰らって敵は次々倒れて行った。けれども、まだまだ終わりが見えなかった。
霊夢と妖夢もスペルを放って討伐を試みるがちっとも減らない。そうして魔力がほぼ尽き、もう意識を失いかけていた時、急に敵がもがき苦しみながら消えていった。突然の出来事に混乱し、どうしようもできなかった。一度霊夢に声をかけた。
葵「霊夢…?これどういうことだと思う?」
霊夢「はぁ…はぁ…きっと…颯は…大勢で早めに私をつぶしたかったのかもね…能力は誰しも使っていればいつか限界は来るわ。」
霊夢も相当疲れていそうだった。妖夢のほうを向くと、妖夢は倒れていた。
葵「霊夢!妖夢が倒れているけどこっからだと紅魔館のほうが近い?」
霊夢「そうね…パチェのところに連れて行きましょう。」
そうして大千国に紅魔館まで妖夢を運んでもらった。
葵「それじゃあね!霊夢!」
霊夢「異変解決までは油断するんじゃないよ!」
そう言われると、人里に戻って団子を食べに行った。
葵「ここの団子はおいしいな…」
そんなことを言っていると、見たことのある人がいた。
葵「にとりさん?」
にとり「ああ。葵君か。あの時はごめんね…まさか暴走させられてたなんて…聞いたよ!魔理沙と傍証を止めてくれたんだって⁉助かったよ!いつでも頼りな!」
そうして俺はふと思い出した。
葵「にとりさん。」
にとり「どうしたんだ?盟友。」
葵「これの加工を頼みたいんだけど…」
にとり「おお!大きめの魔法石じゃないか!これを加工すればいいんだな。」
葵「頼んだよ!」
にとり「きっと1日もあればできるさ!明日の朝取りに来てくれ!」
葵「分かった!」そう言うとにとりさんは楽しそうに去っていった。
そうして白玉楼に戻るとどうやら騒がしそうだ。
幽々子「葵!ちょうどいいとこに!手伝って?」
そしてその幽々子さんの視線の先には目にハイライトがなく、
颯の気を感じる妖夢がいた。俺はすぐさま能力を発動し、こう告げた。
葵「あくまで殺さないようにな。大千国。-スペル-神符「複心解離」-」
そして俺はすぐ空間変化を発動した。
「空間変化 鬼ヶ島」そうすると妖夢はつぶやいた。
妖夢「来たのか…葵…まあいい。少しでも削る命令だ。幽々子より葵を優先するか…」
そう言うと俺のほうに急に向かってきて切りかかってきた。それをよけるとスペルを打ち込んだ。
「-スペル-蒼符「マリンフィナーレ」-」
そしてそれを横へ避けたところに大千国が殴りかかるが、
妖夢はそれをよけ、大千国に強力な一太刀を入れた。
その瞬間に俺はまたスペルを打ち込む。
「-スペル-蒼符「魂の鬼神」--スペル-…」
そして妖夢に何発かヒットした。その時後ろからとてつもない量の弾幕が妖夢に向かって飛んでいくと、数個を切り、なん十発も被弾した。
幽々子「戦闘なんて久しぶりね…元に戻りなさい!妖夢!」
その時妖夢の動きが止まり、苦しみ始めた。
妖夢「小娘が…なぜ…俺に…抵抗を…」
すると一瞬、妖夢の目に光が戻り、喋った。
妖夢「葵…助けて…」その次の瞬間、
また眼の光は失われ、落ち着いた。
俺はその隙にチャージしていたスペルを放つ。
葵「-蒼符「マリンフィナーレ」-!」
そして放つと、妖夢は避けることもせず、そのまま食らった。そしてそのあとすぐ、攻撃をまるでなかったかのように無傷の妖夢が姿を現し、正面からスペルを放ってきた。
妖夢「-スペル-六道剣「一念無量劫」-」そして俺は無残に切り刻まれた。俺は「死」を直感的に悟った…意識が遠くなっていく感覚がした……………
大千国「葵!!…」そこで意識は途切れた。