6/2(月):勇者へと
今日は輝夜のためのスキル獲得をしつつ勇者スキルを解明するためにダンジョン都市に入る。
輝夜はまだ引継ぎがあるし愛理からは特に連絡は来ていないからな。それにLv500になった時に入れるようになるダンジョン都市の中央の部分があるからそれも今日中には入れそうだ。
Lv500なんて難しいだろとか思っていたけど案外そうでもなかったな。これならLv1000も簡単に行けそうな気がするけど、もしかしたら必要経験値が増えるかもしれないから期待しておく。
まずは早く終わらせることができる賢者スキルの獲得を目指す。
報酬獲得には魔法で一万体倒すというのは出ている。もちろん剣も出ている。どちらも今日中に獲得しよう。鬼神のスキルや断界のアビリティを使うのが楽しみだ。
チンアントエリアに向かう際に飛行アビリティを使って空を飛んだ。
「おぉっ……!」
地球上の物は基本的に大地に接していなければいけない運命にある。だけど今俺は重力に抗って身一つで空を飛んで自由になっている。
「くはっ! くははははははははっ!」
思った以上に速く動くことができる。走る時よりも速い気がするな。飛行できるだけでいいと思っていたがこれなら戦いの中でも使えるレベルだ。
何かのステータスに依存しているのかもしれないがそこは輝夜と検証だ。
「うわぁ……」
敷き詰められたチンアントたちがいるチンアントエリアを軽々と抜けた先には簡単に抜けることができないハイピジンエリアがあった。
ハイピジンは空にもいるわけだから俺が空にいれば当然ハイピジンもそっちに行動を変えてくる。
でもエリア外からでも攻撃できるしチンアントは俺を襲い掛かることができないから手短にチンアントエリアからハイピジンエリアへと超級雷魔法を全力で放った。
念のためにということで輝夜から公認魔法使いと新米賢者を借りている状態だからかなり威力が高い。
『モンスター一万体を杖で討伐。達成報酬獲得』
『全知なる賢王
分類:スキル
ランク:15
消費MPを四分の三軽減。あらゆる魔法攻撃を弱点魔法として変換。想像した魔法を使用することができる。MP+5000』
「くはっ……!」
これはすごいな。全知という名が入っているだけはある。これで輝夜も満足してくれるだろう。
次は剣で一万体を討伐する番だ。幸い東京ダンジョンで倒していた分も合わさっていたし飛剣の太刀で一太刀で複数倒した分もカウントされているからこれも早く終わる。
スッキリしたハイピジンエリアに立つとまだまだ押し寄せてくるハイピジンたち。
せっかくだし剣王の魔剣に剣王の征鎧を装備してハイピジンを向かい打つ。
「……くはっ」
二つを装備してハイピジンを待っている間すごくワクワクが止まらない。俺は剣王の装備、輝夜は賢王の装備をしてダンジョンに行く姿を想像するだけでワクワクする。
「くはっ!」
前方から来ているハイピジンに向け飛剣の太刀を振り下ろした。
「鬼神の力か……くはっ!」
レベルが上がったのもあるだろうが鬼神のATK百倍と感情が昂っているので一面何もなくなった。
超級雷魔法を使った時と同じだが魔法と違ってこちらは魔力を一切消費せずに使うことができたから興奮が止まらない。しかも一万体倒せたことで報酬が出てきた。
『モンスター一万体を剣で討伐。達成報酬獲得』
『剣神降臨
分類:スキル
ランク:15
斬りたいものを理を無視して斬れる。剣の攻撃がすべて弱点攻撃になる。剣を振るほど太刀の速度が上がる。ATK+2000』
「お、おぉっ……!?」
四つの効果の内二つ目と四つ目は分かる。というかどちらも強すぎる。
でも一つ目と三つ目は言葉通りで受け取れば意味が分からないほど面白くてチートだ。
一つ目は今のところ試すものが思いつかないから三つ目の効果を今ここで試すことにした。
来ているハイピジンに向けて剣を振って剣圧を放つ。飛剣を使ってもいいのか分からないから剣圧にしておく。
「……うーん」
何度も振ってみたものの違いが分からない。もしかしたらこの振り方が間違いなのかもしれないが剣を振るってこれ以外ないよな。
「……武器を変えよ」
剣王の魔剣ではやっていることがもったいないと考えて剣王の魔剣をアイテムボックスの中に収納して新品な勇者の剣を取り出す。
剣を振ることには変わりなのだがここからは少し厄介なことになっている。暇な時間に次の勇者スキルの項目を見ていたらこうあった。
『新品な勇者の剣の耐久をゼロにする』
耐久は普通の100なのだが俺のスキルには剣王凱旋がある。これは耐久を中々減らないようにするスキルなのだが今に限って言えば厄介なものになっている。
輝夜に一時預かってもらおうかと思ったがそんなことが許されるわけがない。今は要らないから? そんなバカなことを言う暇があるのなら剣を振るえって言うんだ。
「やるか」
厄介なだけであって嫌いなわけではない。むしろこういう厄介ごとは大好物だ。だてにスライムを倒し続けていない。
斬る、斬る、斬る。
今まではステータス任せの剛の剣でモンスターを倒していることが多かった。でも今は剣の耐久を減らすために柔の剣でハイピジンを斬っていた。
派手に倒すのもいいがこうして静かに倒すのも地味だが強者な感じして好きだ。いつまでもやっていける気がする。
身体能力が上がっているから中々疲れることもない。
こうしていて分かったのだが、確実に俺の剣は早くなっていた。最初は微々たる違いだから分からなかったが明らかに違いは出ていた。
今は三太刀放ってようやく前の一太刀分を終えるところになっていた。だからかなり違いが分かる。
「これで、最後」
大体十体で耐久が1減っていたから千体のハイピジンを倒したことで新品な勇者の剣は砕け散った。
「砕け散るのか……」
耐久がゼロになったら新品な勇者の剣が光を放ち始めて新たな勇者の剣になるのかと思ったが普通に砕け散った。でも達成したから文字は出てきた。
「一度戻るか」
ここではハイピジンに追われ続けるから剣王の魔剣を即座に取り出して一面スッキリさせてから飛行でダンジョン都市に戻った。
そして出ている文字を確認する。
『新品な勇者の剣の耐久をゼロにする。到達報酬獲得』
『資格なくとも勇者
分類:スキル
ランク:5
聖属性威力×2.5。光属性威力×2.5。悪属性からの攻撃を半減。不撓不屈でいる限り全ステータス+30%』
『勇者の剣
ランク:7
装備可能スキル:勇者スキル
ATK:800
耐久:500/500』
おぉ、剣王の魔剣ほどではないが強い武器が手に入ったし何より勇者のスキルもパワーアップしている。
到達クエストを見てみればまだこの先があるようだがまだ剣を壊さないといけないらしい。それも楽しいからいいんだけどね。
『新月学人
Lv546
HP(21569/21569)
MP(11721/11721)(+5600)
ATK:13437(+30%)(+2520)
DEF:7277(+30%)
AGI:10549(+30%)
DEX:7031(+30%)
RES:6900(+30%)
LUK:54399
EXP(50205/73432)
スキル
スライム特化/剣士の心得/虫特化/虫特化/鳥特化/鳥特化/剣王凱旋/スライム超特化/虫超特化/鳥超特化/亀特化/ゴブリン特化/資格なくとも勇者/公認魔法使い/新米賢者/超越者/鬼神/全言語/全知なる賢王/剣神降臨
アビリティ
感知/属性付与/魔力操作/飛剣の太刀/貸力/立体地図/パーティ作成/念話/上書き/飛行/断界/強奪
魔法
中級水魔法/初級水魔法/中級土魔法/初級土魔法/中級風魔法/初級風魔法/転移/魔弾/超級土魔法/耐久回復/初級火魔法/中級火魔法/初級闇魔法/中級闇魔法/上級ヒール/超級雷魔法』
「くはっ!」
スキルの効果で補正はされているがついに一万を越えるステータス値が現れた。一番低いRES値も七千になりそうでかなり満足している。次の目標は全ステータス一万以上だ。
これで数日前まで行けなかったダンジョン都市の中のさらに中に入ることができる。




