第一世代 テンテン
世界最大の大国、昆虫王国。
そこを統治するのは虫らの王、昆虫王テンテン。
テントウムシである彼は、幾多の種族が共生する周辺諸国をも統治している。
昆虫たちの住む大陸、昆虫王国
魔族が蔓延る闇の大陸、ゲラー王国
ドラゴンが優雅に羽ばたく大陸、ドラゴン王国
魔法が栄えた魔法使いの大陸、魔法王国
我々人類など、様々な文化や種族が共存する大陸、
かつては各国壮絶な覇権争いを繰り広げていたが、
テンテンにより統治がはじまりここ数十年は平和が進んでいる。
これはとあるカードゲームを原作とした、
オリジナルモンスター達の物語。
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昆虫王テンテンは王妃テンコを妃とし、
安全で平和な国、世界統治をモットーに王政に努めている。
生まれたばかりの一人息子の「テオ」も授かり幸せに暮らしている。
しかしその幸せもつかの間。
テンテンの部下が王室へやってくる。
「テンテン様!ご報告です!近隣の各国が次々に暴れだすという症状が頻発しているようです」
「なんだって!いままで平和だった言うのに突然どうして…すぐに調べてくれ!」
そういってテンテンの配下である兵士、テントウムシのテン兵やカブトムシ突撃隊など、
昆虫王国の兵力達は各国へ調査へ向かった。
そこで分かったのはかつて存在していた「闇」が影響しているということだった。
「闇」とは世界の悪い気や怨念など、不のオーラの総称。
それらかつては具現化し、暴れ回っていたという。
闇は光によって封じられたとされていたが完全に消滅したわけではない。
その封印が徐々に解除され、この世界に不のオーラ。つまり闇が充満してきているというのだ。
「あ、世界あぶない…」
テンテンはその情報を聞きつけた時、一言つぶやいた。
今こそ闇を再度封印するときが来たのだ。
*****
テンテンは全世界にこのことを通達。
闇を共に打ち滅ぼそうと各国へ宣言したのだった。
しかし、その時にはすでに闇が世界に充満しており、
各種族とも自国のことで手一杯であった。
ゲラー王国のゲラー王はその種族柄か、すぐに闇に落ちてしまい大混乱だった。
まずはここの混乱を収めるため、テンテンはドラゴンの王オーバードラゴンと結託した。
ドラゴンの王国にはツノドンや青い竜など仲間になるには十分な戦力だった。