33 合法な非合法
33 合法な非合法
「18歳は未成年なんですよねッ!?」と、シュルストロン。
「そうだよ! 未成年だよ!」と、山田。
「さっきッ! お酒を飲みましたッ!」と、シュルストロン。
「あー!」と、山田は頭をかかえた。「未成年飲酒! オッサンと未成年が酒を飲んだ!」
「それも山ほどッ!」と、シュルストロン。
「わー!」と、山田はのけぞった。
「クレトンッ! どうしますかッ!?」と、シュルストロンがクレトンの方を向くと、
「ぷは……」と、クレトンは口からゆったりモクモク煙を出していた。「……シーシャ……美味」
「……未成年喫煙まで加わった!」と、山田は青ざめた。「俺もう死んだわこれ!」
「死刑なんですかッ!?」と、シュルストロンも顔が青い。「重すぎませんかッ!? 罪がッ!」
「いや! 社会的にって意味だ! 実際、死ぬワケじゃないし、シュルさんも厳重注意で済む」と、山田はちょっと冷静になった。「……でも社会的に俺はアウト何だよなー」
「知らなかったとはいえッ! 自分はとんでもない迷惑をおかけしていたとはッ! シュルストロンッ! 不覚ですッ!」と、シュルストロンは責任を痛感していた。
「冷静、冷静」と、クレトンが煙を出しながらなだめる。「我々、根本、不法入国」
「はなっから犯罪者だった……」と、山田は額に手をやった。「……ムダだろうけどパスポートとかビザって持ってる?」
「旅券は持っておりますッ!」と、シュルストロン。
「あるの!? すげえな!」と、山田。
「偽造ですがッ!」と、シュルストロン。
「偽造かよ!」と、山田はずっこけた。「んで、どこの国のを偽造したんだ?」
「日本ですッ!」と、シュルストロンは菊の紋が入った真っ赤なパスポートを見せつけた。
「日本!? うわ! 本当に日本のパスポートだ!」と、山田はパスポートを開いた。「しかも、ちゃっかり期限が10年物」
「長く使えますからッ!」と、シュルストロン。
「名前が周防恵理子になってんだけど?」と、山田。「……さては買ったな! 戸籍!」
「金塊に不可能はありませんッ!」と、シュルストロン。
「しかし、どう見たって周防恵理子って顔じゃないだろシュルさんは」と、山田。
「混血、申告、問題、皆無」と、クレトンもパスポートを開いた。「私、呉絵美里」
「呉絵美里!?」と、山田はパスポートをまじまじ見る。「しかも年齢36歳!? 名前も見た目と合ってないし! 年齢も見た目とあってない! 怪しすぎるだろ!」
「日本、旅券、指紋認証、無」と、クレトンは不敵な笑みを浮かべた。「容易」
「無理を通せば道理は引っ込む……何か違うな」と、山田はしっくりこなかった。
「あッ!」と、シュルストロンが気づいた。「山さんッ! 旅券の年齢ッ! 36歳でしたッ! 正式に未成年じゃありませんッ! 偽造ですけどッ!」
「やった!」と、山田は小ジャンプ。「これで俺はセーフだッ!」
「否、我々、根本、犯罪者」と、クレトン。「山田、、罪人、ほう助」
「えっ!? そうなるの!?」と、山田は不意打ちを食らった。




