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「いや……36歳って。こんな三十路のアラサー見たことねえよ」と、山田はシュルストロンとクレトンを頭の先からつま先までよく見た。

 どちらもシミ、シワこれっぽっちもない。毛穴すらない。つまり黒ずみもない。

 目元もクマなくキレイそのもの。髪はツヤツヤ、キューティクル。体系は身体のラインが特別出ている服を着ているワケじゃないからハッキリはしないが、いい。スラーっとスタイルがいい。

 お尻は四角くなってる気配なんてさっぱりない。お腹も出てそうにない。胸も垂れてそうにない。体臭だってオバサン臭くない。むしろ常に花の香りがただよっている。


「別に普通ですよッ!」と、シュルストロンは少し照れくさそうだった。


「一般人」と、クレトンは当然といった顔。


「いや! いないってば! メイク次第で下手すりゃ10代にも見えるって!」と、山田。「あっ分かったぞ! さては魔法石だな! 若返りの薬とかに加工できるんだろ!」


「何を言ってるんですかッ! あんな高価なの使えませんッ!」と、シュルストロンがプルプル顔を横に振った。


「やっぱりあることはあるんだ」と、山田。


「加工、困難、希少」と、クレトン。


「そうなんですッ! とても難しくて滅多にお目にかかれませんッ!」と、シュルストロン。「そもそも売ってないんですッ! 一部の者の手にしか渡りませんッ!」


「じゃあだ。どうして2人はそんなに若々しいんだ? え? 何か秘訣でもあるんじゃないか?」と、山田。


「特に何もしていませんッ!」と、シュルストロン。


「そう言うヤツほど隠れて何かやってんだって」と、山田は疑いの目。「洗顔か? 保湿か? 運動、食事?」


「だからッ! やってませんッ!」と、シュルストロン。「最近は特に忙しくてッ! それどこじゃありませんッ!」


「どうも本当らしいな」と、山田。「じゃあ何だ? あれか。人種の差ってやつか? それしかもう思いつかないな」


「……寿命。寿命!」と、クレトンが思い出した。「寿命、相違」


「もしかして2人が長生きってことか?」と、山田。


「他国民よりは長いですよッ!」と、シュルストロン。「我がマツズーム帝国は他種族国家ですからッ! エルフの血などがけっこう混じってますッ!」


「エルフ!?」と、山田の耳がピクついた。「エルフってあの耳が長いあのエルフ?」


「そうですッ! あのエルフですッ!」と、シュルストロン。「耳飾りがよく

似合うんですッ!」


「えっじゃあシュルさんもクレトンさんも4、500年は生きるってこと?」と、山田。


「さすがにそこまではッ!」と、シュルストロン。「種族の濃さの割合はみんな違いますしッ!」


「龍族、長寿」と、クレトン。


「それこそ700年は超えますよッ! 龍族はッ!」と、シュルストロン。「他にも冬眠する種族もいますしッ!」


「はあー」と、山田はスケールの大きさに飲み込まれた。「それで2人の寿命は大体どんぐらいだ?」


「自分たちの感じですとッ! 平均で180歳ぐらいですかねッ!」と、シュルストロン。「せいぜいそんなもんですッ!」


「そんなもんって……日本人のほぼ倍!」と、山田はたまげた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] こんなはっちゃけだけの糞カオススラップスティック久しぶりに読みました(笑) 声に出して読むとテンションだけで笑えます(笑)。 地の文もうまいんですけど、コントの脚本みたいな感じでした(笑)…
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