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僕と私の名前事情  作者: 棚下 明流
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プロローグ

二個目の作品です。

これは普通のラブコメになるので、気軽に見てください。

名前。

姓と名の分かれているそれは、日本では上が姓、下が名と分かれている。

外国では上が名、下が姓って所も結構ある。

名前は、親や祖父母、親戚等が付けるのが一般的だろう。

そして、名前には性別を表す効果がある。

タロウと聞けば男と思うし、ハナコと聞けば女と思う。

でも、「シオリ」と聞いたら、男と女、どっちを想像するだろう。

10人いれば、半分くらいは女と答えるだろう。多分。

こんな感じで、世の中には、男女兼用のような名前がいくつも存在する。

いくら子供がこんな名前がほしいと思っても、決められるのは赤ん坊の時であり、こちらに選べる権利はない。

俺は、そんな被害者の一人だ。



「やーい!女みたいななまえしてんの!だっせー!」

初めてこれを言われたときは、幼稚園の頃だった。

子供の時にはこれが日常茶飯事だった。

最初は何でこんなこと言われるんだろうと思った。

後に、この名前が女性に多いことを知り、揶揄われていた訳が分かった。

そして揶揄ってきたやつがむかついた。

次に言われたときに、そいつを睨んでやった。そしたら泣いた。

メンタル弱いなと思った。


それからしばらくの間、名前をいじられることはなかったが、小学校に上がったらまた始まった。

学年が上がるごとに知恵をつけやがるお陰で、それはいじめと呼べるものにまでなっていった。

それで一時期、不登校になってしまった。

思い出したくもない嫌な過去だ。


中学に上がる頃には、小学校の頃のいじめが原因でやや荒れていた。

名前を揶揄ってきた奴等を片っ端から返り討ちにしてきた。

そしたら中学の不良たちからカリスマ扱いされて、知らない間に番長にまでされていた。

お陰で揶揄われる事も無くなったので助かった部分もあるが。

結果友達なんてできなかった。


名前なんて、性別通りの名前を付けるべきなんだ。

性別通りじゃない名前を付けられた方はたまったもんじゃない。


俺は高校生になった。

もう中学の頃みたいな番長なんかにはならないと誓った。

名前で揶揄われても気にしない忍耐も得た。

俺は平穏な高校生活を送るんだ。

だが、今でも変わらない思いはある。


俺は、自分の名前が嫌いだ。

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