月が満ちていく
月が満ちていく。
私の想いも、膨らんでいく。
満月の日にはきっといいことがあるだろう、とか。
そんな根拠のない期待をしたりして。
あともう少し、あともう少しだけ満ちればきっと、あなたともっと近づける。
そんなことを思いながら月を見上げる帰り道。
夜の風はひんやり冷たく、私の髪を揺らす。
あなたは優しい。
その笑顔に私はいつも救われている。
ただ会えるだけで嬉しくて。
会えない日は、何だか物足りなくて。
もしも満月を二人で見れたなら、踏み出せない一歩を踏み出してみようかな、なんて。
そんなことを思う、帰り道。
もうすぐ満月なので、それを題材にしてみました。