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先生のワナ(御年55歳)  作者: あゆっち
2/2

後編(駆け足気味)

 俺、久保田 栄治(くぼた えいじ)27歳は今、人間の限界に挑戦している。


 俺は子供の時から考えている事がまわりと違っていて、よく先生に、なんだこいつ、というような目で見られていた。.....先生元気かな。(当時40歳)


 しかし、今回はその先生のせいで人間の限界へと向かっている。ヤバい。


 そして今、俺がやっていることは―――!!


 同窓会のメインイベント、肝だめしである。


 帰りたい。


 だがしかし!!俺は覚悟を決めたのだ。必ず人形を持って帰る!!


 ここで俺の限界に挑戦している成果が出る時!!(まだ二回目) 


 反復横とびで得たこの脚で屋上までダッシュだ!!(例えるとネフェル○トー)


「だからお姫様抱っこさせて?」


「やだ」


 .....why?


「なんでだよ!?ピ○ーだよ、○トー!!カ○トの腕持ってったあれだよ!?どこに不満が!?」


「何で男にお姫様抱っこされなきゃならないんだよ!?」


「ええい黙れ!!眠れお前!!」


 そう言って俺はハッシーの脊髄部分をチョップした。アニメとかで観たことあるだろう?シュッ!ってやって気絶させるあの夢に溢れたやつだ。(アニメの観すぎ)


「イテェ...」バタッ


 成功した。やったね!(興奮状態)俺はすぐにハッシーを持ってダッシュした。俺の脚にかかれば三十秒ほどで屋上へのドアまでついた。階段?四段とばしよ!!


 すぐさまハッシーを起こす。栄治!目覚○しビンタ(ポ○モン)!!バシバシバシバシバシ


「...ハッ!?ここは!?」


 無事に起きた。良かった、これで記憶無かったら俺やべえよ。


「いつの間に屋上のドアまで!?」


 .....やべえ。とりあえず嘘ついとこ。


「驚いて気絶したから担いできたんだよー」(棒読み)


 何とか誤魔化した俺は(誤魔化せてない)、屋上へのドアを開けた。(最早無視)


 あ、人形あった。...うわ、日本人形だ。先生の考えている事が分からない。


 フッ、こんな時のためにこれを持ってきたのだー!!


 テッテケテッテッテーテーテー♪ なーわー(ド○え○ん)


 とうっ!!シュルルルー、パシッ(縄の音)! ゲットだぜ(サ○シ)!!


 はい、あげるよハッシー。


「いらない」(即答)


 断られた...仕方ない、このまま持っていくか。(日本人形がバンジージャンプ状態)


◆◇◆◇◆ 


「先生ー持ってきましたー」


 はっ!持ってきてやったぜ!どうだ!!


 (時間掛かりすぎですね)


 なっ!?こいつ...直接脳内に!?(三回目)


「それは景品として差し上げます」


 はっ!?何言ってんのこいつ!?


「あげるよハッシー」


「いらない」(即答二回目)


「いやいや、そうゆうの良いから」


「マジでいらない」(即答三回目)


「じゃあじゃんけんで決めよう」


「おけ」



 ハッシーは何を出すんだ?グー?パー?チョキ?分からん!!どうしよう!!


 くぁぁぁ!!じゃんけんの神よ!!我に力を!!


「最初は、グー。じゃんけん、ぽん!!」


 俺が出したのは、グー。ハッシーが出したのは....


 パー。


 やだああああ!!無理いいいい!!死んじゃう!あたし死んじゃう!!(混乱)

 

◆◇◆◇◆ 


 オッス、オラ栄治。今日も平和だなぁ。


 え?人形は?...あぁ、あれか、あれはね.....


 売った¥チャリーン


 いやぁ、先生に失礼だけど自分の健康が第一だから、ね?


 ピンポーン


 お?誰か来た。宅配便かな?


「ハイハーイ、何でしょうか?」


「栄治くん、これ、落とし物ですよ」


 先生だった。先生はそう言って、売ったはずの人形を差し出した。 


 何で売ったのが?どうして住所を?


 この世で一番怖いのは、先生なのかもしれない。


 チャンチャン。

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