後編(駆け足気味)
俺、久保田 栄治27歳は今、人間の限界に挑戦している。
俺は子供の時から考えている事がまわりと違っていて、よく先生に、なんだこいつ、というような目で見られていた。.....先生元気かな。(当時40歳)
しかし、今回はその先生のせいで人間の限界へと向かっている。ヤバい。
そして今、俺がやっていることは―――!!
同窓会のメインイベント、肝だめしである。
帰りたい。
だがしかし!!俺は覚悟を決めたのだ。必ず人形を持って帰る!!
ここで俺の限界に挑戦している成果が出る時!!(まだ二回目)
反復横とびで得たこの脚で屋上までダッシュだ!!(例えるとネフェル○トー)
「だからお姫様抱っこさせて?」
「やだ」
.....why?
「なんでだよ!?ピ○ーだよ、○トー!!カ○トの腕持ってったあれだよ!?どこに不満が!?」
「何で男にお姫様抱っこされなきゃならないんだよ!?」
「ええい黙れ!!眠れお前!!」
そう言って俺はハッシーの脊髄部分をチョップした。アニメとかで観たことあるだろう?シュッ!ってやって気絶させるあの夢に溢れたやつだ。(アニメの観すぎ)
「イテェ...」バタッ
成功した。やったね!(興奮状態)俺はすぐにハッシーを持ってダッシュした。俺の脚にかかれば三十秒ほどで屋上へのドアまでついた。階段?四段とばしよ!!
すぐさまハッシーを起こす。栄治!目覚○しビンタ(ポ○モン)!!バシバシバシバシバシ
「...ハッ!?ここは!?」
無事に起きた。良かった、これで記憶無かったら俺やべえよ。
「いつの間に屋上のドアまで!?」
.....やべえ。とりあえず嘘ついとこ。
「驚いて気絶したから担いできたんだよー」(棒読み)
何とか誤魔化した俺は(誤魔化せてない)、屋上へのドアを開けた。(最早無視)
あ、人形あった。...うわ、日本人形だ。先生の考えている事が分からない。
フッ、こんな時のためにこれを持ってきたのだー!!
テッテケテッテッテーテーテー♪ なーわー(ド○え○ん)
とうっ!!シュルルルー、パシッ(縄の音)! ゲットだぜ(サ○シ)!!
はい、あげるよハッシー。
「いらない」(即答)
断られた...仕方ない、このまま持っていくか。(日本人形がバンジージャンプ状態)
◆◇◆◇◆
「先生ー持ってきましたー」
はっ!持ってきてやったぜ!どうだ!!
(時間掛かりすぎですね)
なっ!?こいつ...直接脳内に!?(三回目)
「それは景品として差し上げます」
はっ!?何言ってんのこいつ!?
「あげるよハッシー」
「いらない」(即答二回目)
「いやいや、そうゆうの良いから」
「マジでいらない」(即答三回目)
「じゃあじゃんけんで決めよう」
「おけ」
ハッシーは何を出すんだ?グー?パー?チョキ?分からん!!どうしよう!!
くぁぁぁ!!じゃんけんの神よ!!我に力を!!
「最初は、グー。じゃんけん、ぽん!!」
俺が出したのは、グー。ハッシーが出したのは....
パー。
やだああああ!!無理いいいい!!死んじゃう!あたし死んじゃう!!(混乱)
◆◇◆◇◆
オッス、オラ栄治。今日も平和だなぁ。
え?人形は?...あぁ、あれか、あれはね.....
売った¥チャリーン
いやぁ、先生に失礼だけど自分の健康が第一だから、ね?
ピンポーン
お?誰か来た。宅配便かな?
「ハイハーイ、何でしょうか?」
「栄治くん、これ、落とし物ですよ」
先生だった。先生はそう言って、売ったはずの人形を差し出した。
何で売ったのが?どうして住所を?
この世で一番怖いのは、先生なのかもしれない。
チャンチャン。




