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ギルド『パンプキン・サーカス』の異世界冒険譚 ~亡国の英雄達 異世界に降臨す~  作者: 蒼樹比呂
第一章 ギルド『パンプキン・サーカス』
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41 『ミサキ』 新たな豚が現れた!・・・いつの間に悪役といえば豚になったのだろう・・・豚肉美味しいのに・・・。


交易都市グロース、商人組合所属、『ガバルチョ商会』会長、ドンゴ・ガバルチョ。



ちなみにこの世界では、基本的に3つ以上の名を持つ者は貴族であり、それ以下は一般人である。



一般人は、一つの名しか持たないが、商人などは、ドンゴ・ガバルチョのように名の後ろに商会名を入れて呼ばれるのが普通であった。



『ガバルチョ商会』は、ドンゴが一代で起こした商会であり、交易都市グロースをはじめ、20を超える国や都市に支店を持つ大商会の一つであった。



商人組合の中で、10を超える国や都市に支店を持つ商会は、尊敬を込めて大商会と呼ばれる。



また商人組合の幹部は、50を超える国や支店を持つ大商会の会長で構成されていた。



この幹部達は、3年に1回、幹部の1人の本拠地の都市で会合を開いている。



この『ガバルチョ商会』は、商人組合の幹部の1人と懇意にしており、真っ当な商売もしているが、裏では、商人組合の幹部の意向を受けて法律に反する仕事も厭わない闇家業にも手を染めていると噂の商会であった。



ドンゴは、非常に肥満体であり、彼を嫌う商人達からは、自らの足で歩くこともできないのではないかと揶揄されていた。



そんなドンゴの屋敷は、交易都市の海からやや離れた場所に建っており、周りには各国の貴族の別荘があるなど、高級街にあった。



この高級街は、交易都市クロースの中でも完全に仕切られており、高級街に入るだけでも、門番によるセキュリティーチェックを受けなければ入れない場所であった。



ちなみに、交易都市グロースは、海側から5階層に別れており、海側から1階層は、市場、商店、歓楽街、そして端にスラムが形成されており、2階層が、市場や商店で働く人のために住宅、3階層が、衛兵、門番、交易都市の軍団に属する兵士が暮らす住宅、幼少学校などの教育施設、兵士の訓練所などがあり、4階層が、各国の貴族の別荘や商人の会長などの住宅、交易都市長などの都市のお偉方の住宅、5階層が、都市の中枢(いわゆる現代でいう役所である。)となっていた。



3階層までは、誰でも出入り出来るが、4階層からは1階層ごとにセキュリティーチェックを受けなければいけない決まりになっている。



そのドンゴ・ガバルチョの屋敷の中では、ニーナの家を訪ねた初老の男性が、ドンゴに報告をしていた。



「旦那様、おっしゃられた通りお伝えしてきました。」



「そうか、ご苦労であった、ドルト。それで、お前が見た感じどうであった?」



ドンゴは、チョートが大量にかけられたパンを美味しそうにほお張っていた。



ドルトと呼ばれた初老の男性は、心の中でその姿にやや不快感を持ちながらも、当然、表情に出すことはなく、顔に笑顔を張り付かせていた。



「情報通り、ハイド様は左目が不自由なご様子。あのような状態では私の相手は難しいと思われます。」



ドンゴは、うん、うんとうれしそうに頷きながら、ドルトの報告を聞いている。



「残念ながら、かぶりものを被っているという人物には出会えませんでしたが・・・。」



「んっ?何か気になることがあったのか?」



「はい。1人予定と違う人物も参加することになってしまったのですが。」



「どのような人物なのだ?」



「・・・簡単に言えば、黒髪の美少女・・でしょうか?」



ドルトの美少女と言う言葉を聞き、ドンゴが、うれしそうな表情に変わる。



「黒髪の美少女・・・いいではないか。いいぞ、ドルト。それは素晴らしい。」



ドンゴは手を叩いて喜んだ。



「それでは、問題ないと?」



「ああ、むしろ喜ばしいことだ。・・・予定通り、準備を頼むぞ。」



「畏まりました。」



ドルトは、ドンゴのいる部屋から出て行った。



部屋のドンゴは、椅子に座ったまま、にやけた笑いを浮かべていた。



「まったく、いつの時代も戦士という者は扱いやすい。自分が強者だと勘違いしているからな。戦うだけしか能がないくせに。相手を殺すのに己の力を使う必要のないことを勉強して逝け。ムフフフフフフフフ。」



ドンゴの気色悪い笑いが部屋の中に響いていた。


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