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ギルド『パンプキン・サーカス』の異世界冒険譚 ~亡国の英雄達 異世界に降臨す~  作者: 蒼樹比呂
第一章 ギルド『パンプキン・サーカス』
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33 『ヒロ』 協調性なしって通知表に書かれたっけなぁーという話(嘘)


「いくら理由があっても、盗賊は盗賊だからねぇー。」



実際、レキエラ達の行為によってエストラ領が衰退したのは確かなだけに、シーターはレキエラ達によい感情は持っていない。



「俺たちは、確かに盗賊まがいのことはしていたが、誰も殺したことはないし、荷物も奪ったことはない。」



盗賊の1人の顔は怒気に染まっていた。



よほど盗賊扱いが嫌だったのだろう。



「それは、どういうことでしょうか?」



アレクシスの視線を最初レキエラは無視していたが、あまりにアレクシスが視線を逸らさないので諦めて語りだした。



「言い訳ではないのだが、雇い主に言われたのは、エストラ男爵領に入る馬車を襲えということだったからな、馬車を確かに襲ったが、我々の範囲の外へと誘導していたのだよ。これなら、雇い主の言葉にも反してないし、我々の最後の誇りも救われる。所詮、自らに対する欺瞞であるがな。」



「う~ん。そうは言ってもね・・・・ねぇ、アレクシス、こういう場合どうなるの?」



シーターも馬車を追いかけただけの者に対する処分は、さすがに聞いたことなかった。



「・・・どうなのだろうな。実際被害が出てないのなら問題ないかもしれないが、あくまで襲われた商人や旅人に被害がないだけで、エストラ男爵領には明確な被害が出ているからな。やはりエストラ男爵次第だろうな。」



エストラ男爵が、罪ありと判断すれば、罰を受けるし、罪なしと判断すれば、無罪放免である。



「・・・そこで、お主達に提案があるのだが、今から3週間後に交易都市グロースのある屋敷で会合がある。そこで、我らが盗賊達の首領とこのようなことを考えた者を捕まえるので、我以外の者の恩赦をエストラ男爵に申し出てはもらえないだろうか?」



レキエラの表情は真剣である。とても、アレクシス達を騙そうというような目をしてはいなかった。



「う~ん。信用しろって言われてもね。私は、レキエラ将軍?のこと知らないしね。逆にアレクシスは、信頼しすぎてて判断を任せるわけにはいかないし。ヒロは・・・ヒロ、何やってるのよ?」



この話を聞いていたヒロは、ぶっちゃけ暇だった。



話が長い上に、ヒロはこの世界の国々の位置を分かっていない。



いろいろな国の名称が次々飛び出した時点でギブアップだった。



この盗賊のおっさんが、ホルメストとかいう王国の将軍だったということがわかれば十分というか、知らない地名が多すぎて理解できないというのが本音だった。



そのため、結構早いうちから、みんなの話を理解するのを諦めて怪我をした馬に『とめどない強欲の指輪』内のポーションをつかって治療をしていた。



あくまで治療であって、今後自分が怪我をした場合の治験ではない、決して。



いろいろなポーションで試した結果、足の骨折は中級ポーションで直ることがわかった。



ただ、骨折だけならいいが、その骨が肉や皮を突き破っていた場合は、さらに中級ポーションをもう1本使うか、上級ポーションを1本使わないと治らないということも分かった。



馬相手の結果なので、もしかしたら、人間相手では、体が馬より小さい分もう少し少量やポーションのランクを下げてもいけるかなという気もしていた。



馬で試した後は、怪我をした盗賊達で試した。



一番酷い怪我で骨折だったが、やはり中級ポーションを使えば治った、



同じ骨折でも、骨折の他に体の切り傷まで治った者もいたが、逆に治ったのは骨折のみという者もいた。



やはり症状で同じ中級ポーションでも違いがあるのだろう。



ヒロは、こうして治験、もとい治療を終え満足していた。



「えっと、何と言われても、治験というか治療というか。」



シーターが周辺を見ると、先ほどまで息も絶え絶えだった馬たちが元気に立ち上がっていた。



しかも、レキエラとあと1人の盗賊だけがアレクシスとシーターと話していて、他の盗賊は少し離れた場所に置いていたのだが、その少し離れた場所にいた盗賊達も皆が驚いたように元気に立ち上がっていた。



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