夏の失恋
今日、夏祭りに行ってきた。
ただ、友人と馬鹿騒ぎして帰ってくる。
それだけのはずだった・・・。
だが、行かなければよかったと後悔している。
あの人が彼氏といた。
私と違い、かっこよかった。
彼女の行った高校だから、頭もいいのだろう。
噂には聞いていたけど、間近に見たことはなかったのに・・・。
思えば、小学生のころから彼女が好きだった。
気持ち悪いほど、一途だった。
読書仲間として知りあって、結構仲良くやってきた。
中学の時、同じ塾に入ってきたときは、天にも昇る気持ちだった。
中学を卒業した後の春休み、二人きりで散歩したこともある。
なんで、あの時彼女に告白しなかったんだろう。
やはり、自分には度胸がなかったとしか言えない。
あの時なら、まだ米粒ほどの希望でも残っていたのに。
彼氏ができたと知ってしまったら、告白することもできないのに。
悔やんでも悔やみきれない、これほどまで自分を恨めしく思ったこともない。
私は愚かだったのだ。
あの人は私のことをどう思っていたんだろうか。
恋愛対象としては見ていなかったと思う、でも、好意はあったと思いたい。
だがもはやそんなこと、どうでもいいんだ。
すべては終わってしまったんだから。
祭り、私には、一生、初恋が破れた、場所として記憶されるだろう・・・。
そう、一生、永遠に・・・。
自分の経験をもとに書いてみました。
告白はしたほうがいいですよ。