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追放されたので廃村でのんびりしてたら、なぜか最強の街になってました  作者: 南蛇井


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第79話 距離

「……は?」


カレンの声が、止まらなかった。


「……は?」


もう一度。


「……はあ!?」


謁見の間に、響く。


「静かに」


「無理よ!!」


即答だった。


「今の何!?」


「王女って何!?」


「どういうこと!?」


「……そのままの意味です」


リリアが、静かに答える。


「そういう問題じゃないのよ!!」


「え、えっと……」


ミアが手を挙げる。


「すごいです!」


「そっちなの!?」


「王女様って、本当にいるんですね!」


「いるわよ!!目の前にいるわよ!!」


「すごいです!」


「だからそうじゃないのよ!!」


完全に崩壊していた。


「……」


周囲の貴族たちも、ざわついている。


「……なぜ王女が外に」


「……しかも、あの集団に」


「……」


騎士たちは、緊張を保ったまま。


だが、その目には動揺。


「……」


その中で。


レインだけが、変わらない。


「そうなんですね」


「軽いのよ!!」


カレンが振り向く。


「もっと驚きなさいよ!!」


「でも、すごいですよね」


「そういう問題じゃないのよ!!」


ミアはまだ感動している。


「すごいです……」


「もういいわそれは!」


リリアは、少しだけ困ったように微笑む。


「……申し訳ありません」


「言うタイミングがなくて」


「いや、あったでしょ絶対!」


「……」


「何回もあったでしょ!?」


「……そうかもしれません」


「そうなのよ!!」


カレンは頭を抱える。


「……ちょっと待って」


深呼吸。


「整理する」


「はい」


「王女」


「はい」


「今まで普通に一緒にいた」


「はい」


「……」


「……何してんのよあんた!!」


「色々と」


「雑なのよ!!」


ミアが小さく手を挙げる。


「でも」


「いい人です!」


「そこは変わらないのよ!」


「すごいです!」


「もうそれでいいわ……」


カレンは力なく言った。


「……」


その様子を。


王が静かに見ている。


「……面白いな」


小さく呟く。


「王女に対して、あの距離か」


「……」


側近が答える。


「異例です」


「……だが」


王は少しだけ笑う。


「悪くない」


「……」


再び、視線がレインへ向く。


「……」


変わらない。


その存在。


「……」


王は静かに理解する。


「なるほど」


「中心は、あちらか」

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