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追放されたので廃村でのんびりしてたら、なぜか最強の街になってました  作者: 南蛇井


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第60話 結果

「……で」


カレンが腕を組んだ。


「どう思ってるのよ」


「何がですか?」


レインが首を傾げる。


沈黙。


「全部よ」


短い言葉。


レインは、少しだけ周囲を見る。


人。


建物。


市場。


笑い声。


「……そうですね」


少し考えて――


「なんか発展しましたね」


「軽いのよ!!」


即ツッコミだった。


「発展ってレベルじゃないのよこれは!」


「そうですか?」


「そうなのよ!」


カレンが指をさす。


「まず人!」


「はい」


「増えすぎ!」


「そうですね」


「次、経済!」


「はい」


「回りすぎ!」


「そうですね」


「戦力!」


「はい」


「強すぎ!」


「そうですね」


「全部異常なのよ!!」


「……」


レインは少しだけ考える。


「でも、問題はないですよね?」


「……」


一瞬、止まる。


リリアが静かに言う。


「……確かに」


「問題はありません」


「むしろ」


「理想的です」


「……」


カレンが天を仰ぐ。


「……それが一番怖いのよ」


ミアが笑う。


「楽しいです!」


「……それも否定できないのよね」


周囲を見る。


笑顔。


活気。


流れる日常。


「……」


カレンは小さく息を吐く。


「……まあ、いいわ」


「結果がこれなら」


「文句はない」


リリアも頷く。


「はい」


「すべて、うまくいっています」


その時。


「報告です!」


声が響く。


「ギルド支部設立、正式承認されました!」


「……」


「……早いわね」


「はい!」


「さらに!」


「外部からの正式使者が到着予定です!」


「……来たわね」


カレンが小さく呟く。


「ええ」


リリアも頷く。


「次の段階です」


「……」


レインは、変わらない。


「忙しくなりそうですね」


「だから他人事なのよ」


カレンは最後に一言。


「……ほんと、異常だからね」


「そうですか?」


「そうなのよ」


ミアは楽しそうに笑う。


「すごいです!」


誰も否定しない。


この場所は、もう――


ただの村ではない。


ただの街でもない。


“何か”に変わっていた。


そして。


それを作った本人だけが、理解していない。

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