【ここまでのあらすじ】
久しぶりの再開になるので、ここまでのあらすじを載せています。
続けてお読みの方は、飛ばしてください。
このエピソードは2週間ほどで削除します。→ ご要望がありましたので残すことにしました!
本日より、「今日の一冊」であらすじをご紹介いただいています。
大変、感謝いたします。
これまでのあらすじ
■第一章 大災害と物質化能力
【死に戻りと準備】
主人公・神崎諒<22歳>は、前世の記憶を持って死に戻った。前世では大災害で文明が崩壊し、魔物が出現、変異ウイルスが蔓延し、暴力的なグループが避難所を支配する地獄を経験。今度こそ一人で生き残るため、仮想通貨で100億円を稼ぎ、会社を設立。さらに株式投資で500億円に増やして、日本海の無人島「嶺守島」を購入。
【最強の離島シェルターの全貌】
神崎の準備は常軌を逸していた。島には事務棟、居住コテージ10棟、娯楽棟、大型倉庫3棟、温室、工房群などを建設。全施設は耐震構造。事務棟の地下にはあらゆる電子データ(非合法を含む)を集めたサーバールームを完備。
備蓄は10人が10年暮らせるレベル。ドラッグストア、ホームセンター、業務用スーパー、家電量販店、コンビニ数系列、大型衣料品店、農業資材店等とのフランチャイズ契約を結び、大量の物資を調達。電気水道通信などのインフラ設備は、数種類の方法を用意して冗長化。
工事関係者には「VIP対応可能なリゾート施設」と説明しながら、大災害後に生き残るための施設や物資を準備した。
【大災害の日】
記憶より1か月早く大災害の日がやってくる。世界中の海岸沿いに巨大隕石が落下。首都圏は200mの大津波で消滅。日本海側も30mの津波が襲う中、神崎はウイルス研究者の桐島里美博士<42歳>と双子の子供たち、莉子と悠真<6歳>を勧誘し、岬の脱出拠点で、ネットで知り合った天才ハッカー・橘陽菜乃<17歳>と合流。さらに偶然、ゼネコン現場監督でミリオタの田村剛史<34歳>と、科学技術系WEBライターの如月レオナルド<28歳>も合流。
死に戻った時は、前世のトラウマから一人で生き残ることを決意したが、施設や備蓄の準備を通して知り合った信頼できる人たちを島に招待して助ける予定だった。だが、大災害が起きる日時がずれたことで、総勢7人で島へ避難することに。
【キャラクター】
田村は男らしく頼もしい兄貴分。陽菜乃は明るく天真爛漫な女子高生だが、実はダークウェブを遊び場にする凄腕ハッカー。レオは「興味深いですね」が口癖の冷静沈着で情報通な青年。桐島博士は理性的だが、双子の母として優しく時に厳しい。莉子は元気で勝気、悠真はマイペースでのんびり屋。
【物質化能力の獲得】
大災害から1週間後、機械音声のアナウンスが生き残った全人類の頭に響く。「物質化能力」が付与され、各自が選んだ物質を1日1立方メートル生成できるように。
本来は1人1種類のみの物質化のはずだが、レオが知っていた情報で、神崎たちは1人1分類5種類の物質化に成功
神崎チームは計画的に選択:
- 神崎:エネルギー分類(ガソリン、軽油、灯油など)
- 田村:銃火器分類(拳銃、ショットガン、弾丸など)
- 桐島博士:医薬品分類(輸血用血液、モルヒネなど)
- 陽菜乃:特殊電子機器分類(軍用監視機器など)
- レオ:化学物質分類(硫酸、アンモニアなど)
- 莉子:食料品分類(卵、牛乳、椎茸など)
- 悠真:食料品分類(白米、塩、小麦粉など)
物質化能力の情報を、陽菜乃が作った匿名掲示板サイト『生存者、応答せよ』で世界に発信。
世界中から賛否両論の意見があったが、実際に物質化のアナウンスがあったため、サイトで意見交換が活発になっていく。
■第二章 魔物との戦い
【小型魔物とモノリスの出現】
大災害から2週間後、犬サイズの小型魔物が出現。前世の知識通り「塩」が弱点で、塩水に浸した弾丸で撃てば一撃で消滅する。田村の射撃指導で全員が銃を扱えるようになり、組織的な魔物討伐を開始。神崎の備蓄していた軍用ヘッドセット、戦術ゴーグル、防弾ベスト、除染設備を活用し、まるでプロの部隊のような装備で戦闘。弾薬も田村が物質化するため、節約の必要もない。
見つけにくい薄青く光る透明な「モノリス」も出現し、そこから魔物が湧き出すことが判明。陽菜乃が開発したAI「アリス」の解析と、子供たちだけが聞こえる高周波音の発見により、魔物探知システムを開発。モノリスが発している電磁波にも気づきモノリス探知システムも開発。それらを使用して安全に魔物討伐を続ける。
【中型魔物やレア種との遭遇】
中型魔物が新たに出現。だが、陽菜乃が開発したアサルトライフルの自動迎撃システムで、危なげなく討伐を続ける。
小型魔物はノーマル種の他に、3本尻尾のレア種、9本尻尾の超レア種が存在。超レア種は瞬間移動のような高速移動が可能で、弾丸を体内に吸い込み、傷もすぐ回復する驚異的な能力を持つ。
しかしレオが物質化した塩酸と神崎の備蓄を組み合わせて塩酸プールを準備。陽菜乃が軍用電子機器から作った高周波を出す音響兵器で超レア種の動きを止め、建設重機の遠隔操作で塩酸に落として溶解。「準備さえあれば、どんな敵でも倒せる」という神崎チームの真骨頂を発揮。世界中から「科学理論が力技に敗北した」と驚愕されるも、確実な成果を上げる。
討伐ポイント1000ポイントで、物質化が2倍に増え、レア種討伐10体で容量が10立方メートルに拡張されることが判明。
【子供たちの成長】
VR訓練で腕を磨いた莉子と悠真も、母の覚悟のもと実戦に参加。1000ポイントを獲得し、物質化を10種に拡張。6歳ながら、この過酷な世界で生き抜く力を身につけていく。
【掲示板を通じた世界支援】
神崎チームは積極的に情報発信:
- 物質化の効率的な選択方法
- 集団心理の危険性と対策
- 魔物の弱点と対策方法
- モノリス破壊による魔物減少効果
- 高周波を利用した魔物探知アプリ
- 電磁波を利用したモノリス探知アプリ
世界各地から感謝の声が届く一方、「便利すぎる情報を出せるのは怪しい」「お前らが災害を起こした」という批判も。それでも神崎は「画面の向こうで待っている人がいる」と信じて発信を続ける。
【過剰な準備が生む圧倒的優位】
神崎チームの特徴は「準備で9割解決」。魔物対策も、神崎の準備していた監視カメラやドローン、田村が物質化した銃火器類、あらゆる電子データを集めていたサーバーで進化を続けるAIアリスなどのおかげで余裕。電気柵も資材が山ほどあり、島中に張り巡らせ安地を計画的に拡大。
「なんでそんなものまで備蓄してあるんだ?」が口癖になるほど、神崎の偏執的な準備は常に正解だった。食料危機とは無縁、医療機器が充実しているため怪我も即座に対応、娯楽施設があるため精神的ストレスも最小限。この「準備の鬼」である神崎と、それぞれの専門性を持つ仲間たちの組み合わせが、あらゆる危機を「想定内」にしてしまう最強のチームを作り上げた。
【新たな日常】
島では、朝の会議、魔物討伐、施設メンテナンス、夕食での団欒という日常が確立。娯楽棟にはジム、カラオケ、図書館、シアター、VR訓練システムまで完備。「サバイバルというより、武装した高級リゾート」と陽菜乃が評するほど。
田村は皆の兄貴分として戦闘を主導し、陽菜乃は技術開発に没頭、レオは理論面でサポート、桐島博士は医療と研究、子供たちは勉強と訓練に励む。どんな問題も「神崎の備蓄に○○があるから大丈夫」で解決してしまうのが、このチームの特徴だった。
焚火を囲んでの語らいで、神崎は仲間たちに心を開く。「一人で生き残るつもりだった」自分が、今では「この仲間たちとなら未来も切り開ける」と思えるようになった。前世では地獄を見た神崎が、今世では信頼できる仲間と共に、新しい世界で生きる道を見つけた――。
そして第三章、離島から本土へと進出を始め、新たな試練が始まろうとしている。