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普段、漫画を描いている者です。初めてなろうに投稿します。

勝手がわからず、文章も拙いですが、思いついたストーリーをつらつら書きたいと思っております。

今後の展開は行き先知らず。

挿絵(By みてみん)


シアは、小さな小舟に乗っていた。

 

 舟は色とりどりの花で埋め尽くされている。白い帆には黄金の糸で海と太陽を模した刺繍。

 これまでの人生で触れたことの無い、柔らかな純白の布で出来ている衣をしげしげと眺める。幾重にも重なった布がフワフワと風に舞う。よく見るとこの布にも白い糸で刺繍がされている。


(どれほどの時間をかけて作られた衣だろう。この一瞬のために誰かがひと針ひと針刺繍したんだ)


 シアの首には金色の首飾り、澄んだ青、彼女の瞳と同じ色の宝石がはめ込まれているが、彼女にはよく見えない。手に取って眺められる程長くはない首飾りなので、確かめられない。

 漆黒の髪もまた、見事に結い上げられ、金のティアラが掛けられているけれど、シアにはわからない。


 この舟に乗せられる前、髪結いの女に髪を引っ張り上げられながら長い時間辛抱したし、今も頭が重く、髪が引っ張られているのは感じる。

 シアは半年ほど前から、鏡の無い部屋で暮らしている。だから、今も自分がどんな姿でいるのか、全身を見ることは出来ない。


 小舟の周りには揃いの青い羽織りを着た島の男たちが十数人。海の浅瀬に膝まで浸かりながら立っている。

 桟橋には冠、首輪、腕輪、ありとあらゆる装飾をつけた大神官が立っていて、なにやら海へ祈りの言葉を投げかけた後、シアの元へ、ずいと近寄った。


(宝飾品が歩いているみたい。一生暮らしてもお釣りの来る値段だろうな)


 大神官はシアと目を合わさない。彼にとって彼女は『物』でしかない。

「指輪をはめなさい。これでおまえは、海の神の花嫁となる」


 大神官のごつごつとした手でシアの左手の薬指にはめられたのは、金の指輪。波の模様が刻まれている。

 シアは心を落ち着けようと深呼吸をする。

 男たちの手によって、小舟は広い海へ向けて押し出された。晴れた空にそよぐ心地よい風が、小舟を沖へと向かわせる。

 

 陸へ戻りつくための梶は、無い。

もう少しだけ先まで書きましたので、数時間以内に続きを投稿したいと考えております。


アドバイス等歓迎します。どうぞよろしくお願いします。

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