高級ブランド傘を、何で?!
あなたの傘は、どんな色?!
(雨が降ろうが、槍が降ろうが、この傘は、壊れません!)
デパート販売員の男性が何度もプッシュ言葉。
私の給料では、値段の高すぎる高級ブランド傘で、簡単には買えない。 販売員の人には、断ればいいだけだが、どこか未練があるので、断って立ち去りにくい。
もちろん、高級ブランド傘と言うだけあって、色は鮮やかだし、生地はえらく厚みがある。
傘の柄や持ち手は、木目の通った太い木でできていて、暖かみのある感触。
開閉は、ワンタッチではなく、手での開閉。
カチッ、カチッ、と歯切れ良く開閉して、小気味いい。
(お客様、この傘は、故障しても修理もできます。いかがですか)と、さらに、プッシュ言葉。
普通なら、耳障りになるのだが、自分の中で考えが深すぎて聞こえてないせいなのか? 悪気なく、その言葉が素通りしていくのか? 全くプッシュ言葉が、気にもならない。
ついに、(買います)と私!
もう引っ込みがつかないぞ?!
今、考えると、自分で考えてるレベルよりも、
もっと、気に入ってたんだろうなあ。
次の雨の日を待ちわびて、早速、高級ブランド傘を使った。
会社の皆は、ロッカーで、(ヒャーッ、可愛いやん!やっぱり違うねえ。高級ブランド傘は! ちょっと傘を開いてみて)と、口々に絶賛。
そんな中、一番私の事を知っている、辛口評論家の友達だけは、一言!
( 高級ブランド傘なのに、なあなあ、何で、赤地に白の水玉なん? 普通は、シックな紺や茶を、買うと思うけど? そうじゃないん? さらに、その持ち手に、何で、自分で名前を掘ったん?! どうしてなん?)と、呆れ顔。
そうです!
高級ブランド傘を買う時は、2本目買うならまだしも、初めて買うなら、赤地に白の水玉ではなく、シックな傘を選ぴますよね。
安物っぽく、自分で名前なんか、掘らないですよね。
今なら、私も、自分の行動を全く、理解できません。
傘に魅力がありすきたんでしょうか?
若気のいたり?だったんでしょうか?!
追伸
いつも玄関にある、
赤地の白い水玉の
持ち手に自分の名前の掘ってある、
その高級ブランド傘を見ると、
自分の子供っぽさが、懐かしくて、面白くて、毎回、泣き笑いしそうな感覚を覚えるのです。




