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林檎

作者: 如月 十音

空から林檎が1つ落ちてきた。

それから異常気象が世界各地で続いて起きた。

林檎の雨が降る。

しかし不思議なことに落ちてきた林檎は砕けないし残らない。

次の日になると綺麗に消えてまた新しい林檎が降ってくる。

次第に人々はその異常な現象に順応していった。

1年2年と歳月が流れた。その世界では林檎が降ってくるのが当たり前になった。

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ある日一人の男性が亡くなった。

一般企業に勤めるごく普通の男性だ。

体はいたって健康。なら何故彼は亡くなってしまったのだろうか?

彼は通勤途中に亡くなった。

通り魔に刺されたわけでも、上から花瓶が落ちてきたわけでもない。

原因は林檎だ。

彼は降ってきた林檎に押し潰されて亡くなった。

人々が落ちてくる林檎に順応していく中で

林檎は気づかれないようしかし確実に成長していたのだ。

人々は恐怖した。今まで日常になっていた林檎が突如自分たちを殺すかもしれない凶器になったのである。

人々はシェルターを作り避難した。

その間も成長する林檎。

もう止まらない、止められない。

林檎は、顔、手、足、胴体と体のパーツを作っていった。

人類滅亡の日は近いかもしれない。

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ある高校の教室に一人の女の子がいた。

林檎をかじった彼女はくすくすと笑っていた。


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