5話 私は... 最終話 あかり
「あかり!」
声が聞こえてきた。
少しずつ顔が見えてきた。
「ここは?どこなの?ゆい?」
「病院だよ」
「なんでこんなところに」
「いきなり倒れて、呼びかけても返事しないから、救急車呼んでここにいるの」
コンコン ガラガラ
医者がきた。
「後で精密検査をします」
「はいっ」
ガラガラ ガッシャンっ
「リボンのゴムは、どこにいったの?」
「あかり、私が持ってるよ」
「そう、ありがとう」
なんで私、生きてるの。
おかしいよっ。
「ゆい、なんで私」
「生きてるの!!!」
「.....」
「おしえてよ」
「....」
「....」
「えっと...」
生きてる理由なんか答えるの難しいのに頑張って考えてくれてる。ゆいちゃんは優しいな。
「えっとーーー」
「むずかしいなぁ」
「じゃあ、ゆいはなんのために生きてるの」
「えっと、生まれてきたからかな」
「ゆいも同じだったんだ」
「1人でずっと悩んでいて辛かったの」
「あかり、どうしたの」
「私ね、ゆいと同じで生まれてきたから無理やり生きてきたの」
「わかるよ、その気持ち」
「これからどうしたらいいの」
「学校辞めて自由な生活したらどう?」
イヤ、そんなのありえないって。
「あかり」
「私、こんな所にいる場合じゃない」
「病院から脱出する!!!!」
「だめだよ、あかり」
「さよなら、ゆい」
「だめ!!!!」
バタッ
最終章〜あかり〜
最終話 6話 「私の大事なあかり」
あかりは14歳で自分の命を捨てた。
「あかり、短い間ありがとねっ」
この出来事は、誰かに教えるつもり。
大切な誰かをもうこれ以上なくさないために。
私はかしこいと思っていたけどバカでしたー。
すっごい勉強になったよ、あかり〜
おしまい