彼氏力テスト
時系列・・・第三章の終わりから、第四章6以前までのとある土曜日。
「今日は飲みだけにしませんか?」という菜々の提案で、カラオケなしの飲み屋デート。に、なったものの…。
※下ネタ多めです。苦手な方はご注意を。
菜々「あうー…」
茂松「どしたのなっちゃん。トイレ行く前より顔色悪くなってんぞ」
豊島「大丈夫か?珍しく悪酔い?」
菜「いや…吐いてきたわけじゃないんですけど…」
茂「アルコール耐性チート級のなっちゃんに限って、酒にやられるわけねーもんな」
豊「驕る言い方すんな」
菜「まあ、確かに酔ってはいませんよ」
茂「さあっすが」
豊「じゃあどうしたの?具合悪いんだろ?」
菜「えーと、物凄く言いづらいんですが…」
豊「気にせず言ってみなって」
菜「その……レディースデー、というか」
茂「…あー」
豊「え、どゆこと?」
茂「察しろにぶちんが」
豊「……割引きなんてあったっけ」
茂「アルティメット鈍感乙」
菜「月に一回の女の子の日、でさすがにわかりません?」
豊「……あっ、あーあー!」
茂「駄目だこいつ…早くなんとかしないと…」
菜「なんともなりませんよ、豊島さんは」
豊「毒舌ぶりが普段より割増しだな…」
茂「重い方なの?なっちゃん」
菜「めっちゃくちゃ重い方なんですよおー…マジで女やめたいっすわあー、ああうあー…」
豊「キャラがブレすぎて地が出てないか」
菜「気のせいナリィー」
茂「ぶっ壊れてんな」
豊「無理しないで、今日は家帰って休んでな?」
菜「いやですー!せっかくの週一の休みくらいデートさせてください-!」
茂「まあ、カラオケはナシにしたことだし、ここでならいくらだべっても問題ないけどさ」
豊「せめてお酒我慢しな?余計酷くなりそうだし。感覚わかんねーけど」
菜「アルコールは痛覚を麻痺させます」
豊「しません」
茂「飲もうが飲むまいが変わんねーんだろ?だったら飲めば?」
菜「わーい。カナちゃんさん優しー」
豊「優しいヤツが具合悪そうな子に酒勧めるかねえ…」
茂「神経質すぎんだよお前は」
菜「そーそー。重いとはいえいつもこんな感じなんですから、そんなに気を遣わなくていいんですよ」
豊「そうは言っても…」
菜「ちょっと楽になれる方法ならあるんですよ。協力してもらわないと出来ないんですけど」
豊「そんなのあるの?協力ならするよ」
茂「いいのかよ、考え無しにあっさり引き受けたりして」
豊「ちょっとでも楽にしてやりてーだろ」
茂「…何させられんのか想像ついてんのかねえ、この鈍感野郎は…」
豊「あ?」
茂「何でもない。で?どんな方法なの?なっちゃん」
菜「簡単ですよ。じゃあ協力してくれる豊島さん、ちょっと後ろに下がってもらえます?」
豊「え?ああ…よっこらせっと」
菜「はい、お邪魔しまーす」
豊「うおっ!?ちょっ、菜々ちゃんっ!?」
菜「重くないですか?あたし」
豊「いやっ、重くないけど、重いとかじゃなくてですねっ!?」
茂「動揺しすぎだ童貞。椅子にされることくらい後ろ下がる前に気付け」
菜「あー、豊島さんのお腹あったかーい」
豊「あの、あんまりくっつかれると、どうしたらいいやら…」
菜「お腹と腰あっためるとかなり楽になるんですよ。なので、はい、手はここっ」
豊「んなっ!?」
茂「いいねえー、ラブラブだねえー」
豊「にやけ面して見てんじゃねえ!」
茂「ちゃんとお子ちゃまの正気保っとけよ?その状態だと、ちょっとでも反応するとすぐバレるからな、なっちゃんに」
豊「言われなくても必死だわすでに!」
菜「今のところ平常状態ですよ。豊島さんのお子ちゃま」
豊「馬鹿正直に報告すんなそんなこと!」
茂「いちいち全力でツッコむなよ。血圧上がるぞ?」
豊「うるせー!」
茂「うるせーのはお前だ。黙ってなっちゃんのカイロ代わりになってろって」
菜「そうですよお。おかげでだいぶ楽になってきましたし、効果てきめんですよ?」
豊「な、ならいいけど…」
菜「豊島さんカイロで結構回復したので、カナちゃんさんカイロに交代したらきっと全回復ですね」
茂「え、俺もやんの?」
菜「当然ですよ」
豊「断るとか抜かしたらぶっ飛ばすからな」
茂「えー。裕太しばらく椅子にしてりゃそのうち全回復すんだろ」
菜「彼女として対等に二人を扱わないといけないんですから、あたしは」
豊「いいように使われてるだけだと思いまーす…」
菜「聞こえませんねー」
豊「この至近距離でか」
菜「というわけで、今度はカナちゃんさんの番です」
茂「へいへいっと…どっこらせーい」
菜「…二人ともおじさんくさい掛け声出さないと動けませんか」
豊「40手前は立派なおっさんだわ…」
菜「やれやれ。じゃ、失礼しますねー」
茂「あいよ。で、腹に手置いときゃいいんだろ」
菜「ふあー。あったかぬくぬくです」
豊「傍から見てるとなかなか恥ずかしい絵面だな」
菜「恥ずかしいですか?」
茂「別に?個室だし誰も見てねーし」
菜「カナちゃんさんの方が彼氏力高いですね」
茂「んなもん高くて何になるの」
豊「高いに越したことねーだろ」
茂「後で他のスキルに振り分けできそうな能力値かそれ」
菜「ゲーム脳乙」
茂「てか裕太となっちゃん見てて思ってたけどさ、俺らとなっちゃんの体格差ってちょうどいいよなーって」
菜「ちょうどいいって?」
茂「おいしょ」
菜「うにゃっ」
豊「あー。確かに顎乗せたくなる位置に来るんだよな、菜々ちゃんの頭」
茂「お前もやりゃよかったじゃん」
豊「衝動には駆られたが、正直そんな余裕なかった」
茂「真性童貞乙」
菜「顎乗せられたまま喋られると、なんか変な感じですね」
茂「いやーこの体勢マジで楽だわ。デカめのクッション抱いて部屋でテレビ見てる感じ。フツーに寝れる」
豊「お前が楽になってどうすんだよ」
菜「あたしもすっかり楽になりましたよ」
茂「ならいいじゃん」
豊「お前らの方が相当お似合いのカップルだよ、本当に」
茂「そーゆー感覚全然ねーよ。今のなっちゃんは愛玩動物みたいなもんだから」
菜「えー、ひどーい」
豊「わざわざ彼氏評価下げやがった」
菜「もういいです。自分の席戻るんで離してください」
茂「へいへい。そう拗ねるなって」
菜「もー。カナちゃんさんの超絶デリカシーの無さにはほんと呆れ……あら、あららっ?」
茂「あぶねっ」
菜「あだっ!」
豊「うぐっ!」
茂「ちょ、大丈夫かなっちゃん」
菜「あたた…大丈夫ですけど、豊島さん大丈夫ですか?思いっきり頭から膝枕ダイブしちゃいましたけど」
豊「大……丈夫」
茂「……クリーンヒット?」
豊「……察しろ」
茂「あー…ご冥福お祈りするわ」
菜「もー、ただでさえ貧血気味な上にカナちゃんさんが顎乗せて喋ってたせいで、頭くらくらしちゃって眩暈が…って、本当に大丈夫ですか豊島さん。あたしより顔色悪くなってるような…」
豊「…気のせいだ。眩暈治るまで、このまま横になってていいから…」
菜「豊島さん、やっぱり優しー」
茂「お前の方がよっぽど立派な彼氏だわ…」
*菜々と豊島に何が起こったのかよくわからなかった方へ*
茂松の膝の上に座っていた菜々が、席に戻ろうとして腰を浮かせかけたところで眩暈を起こし、隣に座る豊島の方へどーんと倒れ込んでしまったと。菜々は「膝枕ダイブ」と言ってますが、運悪く膝より足の付け根に近い部分へいってしまわれたようで。
個人的にSSは極力会話文だけで構成したいのですが、事前に身内にこれを見せたところ「最後何が起こったのかわからなかった」と言われたので、補足させていただきました。
下ネタばっかりで大変失礼いたしました。物凄く楽しかったです。ごめんなさい。途中の「お子ちゃま」フレーズを気に入ってしまいました。どうすればよいのでしょうか。真顔で下ネタ書くレベルの筆者は、やはり色々と手遅れなのでしょうね。早くなんとかしないと…(※ツッコミ待ち)




