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96.買い物に出発

・ヨツバ視点


チートで世界を変えると言ったら、猫さんが血相を変えて怒ってきた。

どうやら彼は、チートが犯罪行為だと思っていたらしい。

でも、私のために怒っていたみたいだから、それで彼を責めるのは筋違いだろう。


勘違いを解いた後は、ここがフランベルという王国であり、この家は宿屋で、私はナンシーさんの娘であることを教えてくれた。

ナンシーさん、ネルやニコ達の会話や仕事から、何となく予想していた情報なので、特に驚いたりはしない。


でも、猫さんが元魔王と一緒に森暮らししているというのを聞いた時は、さすがに驚いた。

一体何があったんだろう。


話の途中で、ナンシーさんが起きてしまったため、猫さんとの話が終わってしまう。

今度話す時に備えて、何を聞くか予め決めておかなければ。



◇ ◇ ◇ ◇



・トミタ(猫)視点



マック君も帰ってきたことだし、手紙を渡すことにしよう。



「ん? 猫さん、その手紙は?

ラブレターかな?」



何で俺が王様にラブレターを送らなければならないんだ。

せめて相手は女性にしてくれ。



『中身を確認していいぞ』と書く。


「封はしていないんだね。どれどれ……ああ、3年前の石像の話か。

え? 本物のフランベルジュだったのかい?」


『そうだ』と書く。


「ごめん、猫さんが変なこと言ってるなー、くらいに思ってたよ」



まあ確かに。その気持ちは分かる。


例えば、だ。

親戚のおじさんがキリストやブッダの生まれ変わりだと分かったとしよう。


それをそのまま知り合いに言ったらどうなるだろうか?

間違いなく白い目で見られるだろう。

俺がマック君に言っていたのは、つまりそういうことなのだ。

何言ってんだこいつ、みたいなことを言っていたということだ。



「分かった。王様に渡しておくよ」


『よろしく頼む。あと、小麦粉と卵が切れそうだから買ってきてくれないか』と書く。


「そうなんだ、じゃあボクが買って……」


「お買い物? 私が猫さんと行くー!」


「いや、お使いを頼まれただけで付き添いじゃないんだけど」


『いいって。一緒に行こう』と書く。


「猫さんがそれでいいなら、まあ。じゃあ3人で行こうか」


「はーい! ママー! ニコと猫さんと、買い物に行ってくるー!」



ネルがナンシーさんの所に走って行った。

そして外出許可をもらい、戻ってくる。


俺達は3人で、町へ買い物に出かけた。

ついでに他の物も買っておくとしよう。


買い物については、お金を渡して2人に何とかしてもらっている。

ああ、黒パンも買っておくか。シャムちゃんの所に寄るとしよう。


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