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7.バジリスクはどこに?

・フランベル4世視点



「陛下! 大変です!」



私は国王フランベル4世。

フランベル王国の王だ。


部下の兵士が血相を変えて、私の部屋に入ってきた。



「無礼者! ノックもせずに入るとは!」



私の隣の財務大臣が兵士を叱る。

まったく、頭の固い男よ。


兵士の様子から察するに、礼儀を気にしている場合ではない緊急事態が起こったことくらい分かるであろうに。



「よい、申せ。何があった?」


「はっ! 冒険者の言によると、フランベルの森でバジリスクに遭遇したとのことです!」


「何と?!」



バジリスク。

かつて1匹で古都を滅亡させた伝説の蛇。


その目に映った者には死がもたらされるという。


そんな魔獣が王都の付近の森に居ると申すのか!



「間違いないのか?」


「冒険者数人が、その目の力で即死したようです!

間違いなくバジリスク、もしくはそれに相当する危険な魔獣とのことです!」



私をはじめとするここの皆が顔を真っ青にする。

そんな魔獣が王都にでも入ったら、想像を絶する被害になるだろう。



「ふむ……冒険者ギルドに緊急クエストを命じる。

バジリスクを討伐するのだ。

報酬は1億ゴールドだ」



私はささっと書類を作り、それに王族特有の封をして、それを兵士に渡した。



「はっ! 直ちに冒険者ギルドへと伝えて来ます!」



兵士は礼をした後、走っていった。



「陛下。城の勇者達は使わないのでしょうか?」


「財務大臣、彼らは力を持つものの戦闘経験皆無の者たちだ。

バジリスクに会えばたちどころに亡骸にされるぞ」


「そうですね……」



冒険者ギルドの探索は2日間続いた。

しかし、森に居るというバジリスクを見つけることは出来なかった。


どこか他の場所に行ったのかもしれないな。

付近の町村には引き続き警戒を促しておくとしよう。




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