602.【後日談7】猫パ その6
後半シリアス注意!
・ヨツバ視点
ここは昼の中央広場。
猫パ開催まで、あと1ヶ月。
都市のネコ科魔獣は、猫パの話題でもちきりだ。
猫パの具体的な内容は大鍋商会に全部任せていて、猫さんも知らないらしい。
なので、今日もネコ科魔獣達の憶測が飛び交う。
「みー(猫パの参加者には、超豪華なお食事とお土産が振舞われるらしいよー)」
「まぅあ(昼寝場所の一等地がもらえるんだって? 羨ましいよなぁ)」
「にゅう(あと、雑貨屋クローバーで一生おやつ食べ放題権が手に入るらしいナ)」
憶測には尾ひれ背びれが付いて、凄いことになっている。
この中に本当の情報があったとしても、誰も分からないだろう。
猫さんが大鍋商会に支払ったとされる、猫パ開催費用は8000億マタタビ。
日本円でおおよそ2000~4000億円くらい?
そんなにお金かける事あるだろうか?
まぁ何にせよ、私には関係の無い話だ。
何せ今日は、待ちに待った女子会開催日!
夜が楽しみだ。
◇ ◇ ◇ ◇
・ヨツバ視点
夜。女子会の時間。
学校区画マタタビ会館の大ホールには、女子が沢山。
入口で入場料を払えば、女子なら誰でも参加OKなのだ。
テーブルにはお酒と料理が沢山並んでいて、立食パーティみたいな感じだ。
もちろん椅子に座って食べてもいい。
「ひっひっひ。若い女子が沢山おるのぅ」
「わ~い、美味しそうな料理がいっぱいです~」
老婆や、何百歳のエルフも混じっているけど、これは女子会である。
「ママー、あっちの料理取りに行こうよー」
「そうねぇ」
2児の母親のナンシーさんや、幼女のネルちゃんが混じっているけど、女子会である。
「みゅ~(お刺身が美味いにゃ~)」
「なるほどねぇ。猫パもこんな感じなのだろうねぇ」
「って、猫とネコ科魔獣は女子とは認めませんよ!?」
白猫リリーと魔獣幹部化け猫が、何食わぬ顔で女子会に参加していた。
化け猫は、着物姿の黒髪女性に化けているけど。
ま、まぁこの2体は仕方ない。
これ以上イレギュラーな参加者が増えないように、入口で入場者とやり取りをしているリオン君に、猫とネコ科魔獣の参加は駄目って伝えよう。
会場には女子が沢山。お酒と食事で、会話も弾むはず!
今日は若い女子と話をして、女子力を伸ばすぞー!
◇ ◇ ◇ ◇
・ヨツバ視点
深夜。ある酒場にて。
私は色んな話を沢山聞けてホクホクだったのだけど。
闇のオーラをまとったマクドーンが、女子会でやけ食いしてるのを見かけたので、女子会後、マクドーンと何人かを連れて、この酒場にやって来た。
「パーシーをごろずぅう! ごろじでボグもじぬぅううう! うわあああああああんんん!!」
「まー気持ちは分かりますが」
「殺っちゃえー」
「殺っちゃ駄目ですネル姉さん」
マクドーンとパーシーは、一応夫婦である。
だけど先日、パーシーの浮気が発覚。
それだけでもよろしくないのに、問題はその浮気がきっかけで、クラミジアに感染して不妊になってしまっていたとのこと。
復活して3年ちょい、マクドーンが妊娠しなかったのは、そのせいらしい。
病院で、Dr.ギフトとかいうネコ科魔獣が説明したそうな。
感染が治った後も、ゆ着とかで不妊体質になるとか何とか。
そして2人は大喧嘩。
今に至る、と。
「で、どう思います?」
「モグモグ無難に離婚じゃないかのぅ?」
「ムシャムシャ裁判して慰謝料ぼったくりましょ~ゴクン」
「すぴー、すぴー」
骨付き肉の唐揚げを貪りながら、老婆とエルフが言う。
寝息を立てているのは、白猫リリーだ。
一緒に話を聞く人、間違えたかな?
だけど結果的に、マクドーンにはこれで良かったのだった。
翌日、悩みを吐き出してスッキリしたマクドーンは、笑顔で離婚届けをパーシーに突き付けたのだとか。




