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112.奴隷を所望


ヨツバが産まれ半年。


俺は今日は宿屋に居る。



「ネルー、ママちょっとギルドでお仕事してくるから、ヨツバの面倒お願いねー」


「はーい! ヨツバ、お姉ちゃんと一緒に遊ぼ!」


「あい。まま、いえあっあい」


「はーい。いってきまーす、ふふっ」



ナンシーさんが宿から出て行った。


ヨツバは身長が60cmくらいになっていた。

まだきちんと発音できないものの、喋れるのだ。


これにはナンシーさんびっくりで、近所のジジババも最初はヨツバの相手をしようと話しかけたのだが。

その時のヨツバが一言。



「うーあい、あーれ」



うるさい、帰れ。

だそうだ。


それを不機嫌な顔で言ったため、ジジババは嫌われたとしょんぼりして帰ってしまった。

以降、ヨツバは身内以外に可愛がられることはほとんどなくなってしまった。


ヨツバいわく、相手するのが面倒で、何一つ利益にならないからお引き取り願ったらしい。

酷い。なんて冷たい奴なんだ。


俺は人付き合いの大切さを何度か説いたが、無視された。

生前は反抗期の真っ最中だったのだろうか。

非常に面倒な性格らしい。


でも、身内には優しいらしく、ネルやナンシーさんとはまともに会話するらしい。

俺? たまに役に立つ猫くらいにしか思ってないんじゃないか?



「ねこあん」



猫さん、と言ったつもりらしい。

こういう時は、ネルに知られたくない秘密の話をしたい時だ。


ヨツバはとてとてと俺の所に歩いてきて、小さな声で言う。



「あかねかいぎいたい」



何だって?

ヨツバは右手を使い、親指と人差し指でわっかを作る。

ああ、お金か。お金稼ぎしたい、か。


……そんなもん稼いでどうするつもりだ。


『欲しい物があるならやるぞ』と日本語で書いてヨツバに見せる。


が、首を振られた。一体何を考えているんだろうか。



「ヨツバー、ほら、こっちまで歩いてごらんよー」


「あい」



ヨツバはとてとてとネルの方へ歩いて行く。

歩行って、早くてもあと数ヶ月くらいかかったような気がするのだが。

まあいいか。



◇ ◇ ◇ ◇



・ヨツバ視点


お金を稼ぎたいと言ったのは、買いたいものがあるからだ。


猫さんに頼めない買い物、賢明なニャろう読者ならピンと来るアレだ。


そう、奴隷。

私専属の奴隷が欲しいのだ。


猫さんは私に協力的だが、いつ気まぐれでどこか行ってしまうか分からない。


そこで!

私に従順で、かつ秘密を漏らさない都合の良い存在、奴隷が欲しくなったというわけだ。

イケメンか可愛い男ならなお良し。


この世界の奴隷はニャろうでよく見る、契約スキルで契約するタイプの奴隷だ。

契約内容をこちらで指定しスキルを使うことで、契約通りの行動を強要出来るのだ。


奴隷1人の相場は1000万Gくらい。

おまけに食事や生活用品はこちらが揃えなければならないと法律で定められている。


ちなみに、この知識は【鑑定】を何度も駆使して自力でまとめたものである。

客の中には奴隷を扱っている商人も居たので、少しずつ【鑑定】で情報を集めた。


だから、今のうちに小遣いを稼いで、良い感じに懐が温まったところで奴隷購入してやるのだ。



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― 新着の感想 ―
[一言] この女ろくでもねぇな…1回痛い目見た方がいいんじゃ…
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