後日談2 うちのメイドは手ごわい
本編もおわったので後日談ではやりたい放題の内容でお送りします
ボクの名前はジークハルト・サース・プレンジア、最近7歳になり大分体も大きくなってきた。
先のカスール神聖帝国との戦いにおいて勲功をあげたアレキサンダー・フォン・プレンジアを父にもち、将来はプレンジア領を治める領主を継ぐ予定だ。
父上から剣の手ほどきをうけ、クロードから領主の仕事について教わってきた。
だけど、机に向かって勉強しているよりも体を動かしてるときが一番楽しく感じていた。
特に、訓練の中でも一番たのしいのは、ユエねぇとの野外訓練だ。
弓をもって森の中を駆け回り、獲物を仕留めたときの充実感は何物にも代えがたい。
とってきた獲物をコック長のボルクに調理してもらい、父上や母上に食べてもらって褒められたときは誇らしい気持ちになれた。
今日は、退屈な王国史の勉強から抜け出して、最近はまっている遊びをすることにした。
廊下を歩く赤い髪のメイド姿が見えたので、後ろから慎重に近寄りスカートをまくり上げた。
「きゃっ、もう、ジークハルト様!!」
「はっははー、スキだらけだぞ」
屋敷の中で一番若いメイドのフィーフィが真っ赤な顔をしながらにらんできた。
フィーフィは赤髪を三つ編みにして、そばかすの散った愛嬌のある顔をしている。
イタズラをするたびに顔が変化するのでからかいがあって楽しかった。
メールビットに仕掛けようとしたときは、冷たい目線を浴びせられた。あのときは冷や汗が流れて、思い出しただけでも身震いがする。
フィーフィから走って逃げた後、廊下の窓を背伸びしながら拭いているもう一人のメイドを見つけた。
透き通るような白い髪をの上にメイドキャップをかぶり、いまではボクとあまり変わらない身長のユエねぇの姿をみつけた。
(よし、今日こそは成功させるぞ)
気配を殺し足音を忍ばせ慎重にちかづいいった。視線は窓の方を向いていて、こちらに気づいている様子はなかった。
チャンスだと思い、一気に距離をつめてスカートに手を伸ばそうとした。
「いけませんよ。ジークハルト様」
ユエねぇは、まるで来るタイミングがわかっていたのように体をずらして、ボクの手をかわした。
こちらに向き直ったユエねぇはにこにこ笑いながら見ていた。
「いいですか。婦女子のスカートをみだりにまくるなんて紳士のなさることではありませんよ」
たしなめるような口調でいったあと、イタズラっぽい表情を浮かべた。
「それに、そこの窓にわたしの後ろから近づいてくる姿が映っていましたよ」
「あ~、くっそ~。体も大きくなってきたし成功するとおもったのに」
これまで、ユエねぇには何度も仕掛けてきたがことごとく失敗していた。
野外訓練のときに教えてもらった気配の殺し方を使うと、フィーフィや父上を驚かせることができるのに、ユエねぇにだけは通用しなかった。
落ち込んでいると、ユエねぇが声をかけてきた。
「ジークハルト様、わたしと賭けをしませんか」
「なにをするんだ?」
「もしも、来年の貴族学校に入学するときまでに、わたしのスカートに触れることができたら、なんでも1ついうことをききましょう」
「ほうとうか!!やるやる」
「そのかわり、やるに当たってひとつ条件をつけさせていただきます。賭けの間は、フィーフィちゃんのスカートまくりは控えていただけないでしょうか」
フィーフィからやめてもらえないか相談を受けていたらしい。
「む、そうか。あとでフィーフィには謝っておくよ」
「それがよろしいと思います」
このとき、すでにやってほしいことは決まっていた。
ユエねぇのことについて、父上も母上もなにか隠している気がした。そのことについて、答えてもらうつもりだ。
「さて、クロードさん。ジークハルト様をつれていってください」
「ありがとうございます。ユエさん。さあ、ジークハルト様、勉強の続きが待っていますよ」
いつの間にか近づいていたクロードに引き渡されて、勉強の続きが始まった。
(くっそ~、絶対に成功させてやる)
エリザベス「ところでユエちゃん、あなたもう20歳なのよね」
ユエ「はい、わたしも立派なレディーですよ」
エリザベス「うーん、最初にあった8年前から全然見た目が変化してないわね」
ユエ「えぇ、そんな……orz」




