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英語タイトル

Case

作者: 雪つむじ

たとえば、A。

そう、これは、Ifの話。

だから、たとえば、A。


AとBは、矛盾する。

あるいは、AとBは、共存しない。

そんなことは、よくあることで。

それとも、

AとBは、互いに何か反応して。

例えばガスとか。

そういうものを発生して、

いわゆる有害物質に、なる。


そんなAと、そんなBと。

人は時折、二択を迫る。

どちらもなんて、虫のいい話は、無いらしい。


ところで、僕たちのCaseの中には。

このAとBが、同居する。

何ら、矛盾のない所で。

AとBがあるうえに、更に毒性の高いCまであったりする。


僕たちのCaseの中の、300億の電算機器は、

その計算上でAとBと、追加されたCは、

矛盾しないか、反発しないか、

化学反応をしないか、

もしくはとてもぐつぐつして、

有用で、

とても輝かしくて、

魅力的で。


もしくはとても、どうでもいい。


同時並行で多層構造的な思考の机の上に並べられた、

それぞれの人格ベースで物事を見るならば、

AもBもCも、

大した出っ張りにはならない。

互いの眺望の妨げには、残念ながら、なることはない。


平坦なことを望む思考が、僕たちの基本概念だとして。

そこにAとかBとかCとかを、

持ち込む方が、おかしくて。

例えば、

固体と液体と気体はどれが優れているのかを決めようとしているくらいにバカバカしくて。

アルカリ性と酸性を混ぜたら出てくるものは、

きっと真っ青な顔をした誰か。

もしくは、とてもすっきりとした、誰か。

残酷なことではない。

残念だけど、僕たちのCaseの中は、矛盾なく畳まれ、引き出される。


でも、それを現実の口に出した時に、リアルの軋轢になることを。

最近、Yは知っている。

でも、どうでもいい、と言うのだった。


300億が捻り出した、

どうでもいい、Ifの話。


頭蓋って、頭の蓋なんだね。

”とって”はあるのかな。

取ってみたら、こんな感じが、目に見えそう。


ありがとうございました。

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