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パル  作者: 山葵
3/32

003 加護

 ***


 ラクビトは女神から2つの加護を貰ってこの世界に落ちる。



 まずは【異世界の言語理解】。

これは有りがちだが、とてもありがたい。

言葉が通じるって素晴らしい!




 二つ目は【職の加護】。

これは人それぞれ。



 不思議なことにこの世界に来るラクビトは「大人のみ」であること。これが大前提。


職と言ってはいるが、

【職の加護】=こちらの世界には無い知識

職人、研究者、料理人、医師などにより新技術、新食材、新メニュー、治療法など今までにない知識がもたらされる。

地球に限らず幾世の異世界から数年から数十年に一度、大なり小なりこの世界に新しい風を吹き込んでいるらしい。


 そりゃ大事にされるわ。


 とにかく、職の加護があるからこそラクビトは発見され次第、国から衣食住の保証がされるそうだ。




 うん、ここまではわかった。わかったけど。


「はい、質問です。」

「どうぞ。」

「私子供ですし仕事したことないですし、これといった知識もありません。それでも【職の加護】ってあるのでしょうか」

「!! やぱり子供だったのね。小さいとは思ったのよ。12歳くらい?」

「…16歳です」

「じゅうなな?!随分体の小さい世界なのね」

さっきのボケツッコミおじさんは二人とも190センチはあったし、アレグラさんも175センチはありそうだ。そうなると私のような155センチは小さいかも。


「ここでは15歳から成人で仕事しているわよ。早いと10歳くらいから。カノコちゃんの世界では17歳は子供なの?」

「はい。世界というか私の国では20歳です」


 常識の違い発覚。


「うーん。仕事してないラクビトは聞いたこと無いからなんとも…。国の法務部に問い合わせてみるわ。それにカノコちゃん自身も整理つかないわよね。とりあえず今日は規定通りギルドの部屋で休んで」

「ありがとうございます。あの、ノンちゃんもいいですか。躾はしてあるので汚したりしませんから」

「ええ大丈夫よ。世界を渡ってきた猫も初めてかもね」

「ニャー!」


 よろしく!とでも言うようにビシッとお座りし直して高く鳴いた。

 なんだかアレグラさんがノンちゃんを撫でながらジーッと見ている。なんだろう?



 ***


2015/01/04 訂正。

2015/01/25 年齢変更。

2015/05/05 訂正。

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