旅立ち
魔王はやや重い足取りで椅子まで戻ると、大儀そうに腰掛けた。
「……座れ。方針を決定する」
エルザはやや気まずい様子で席についた。わざわざ名乗らせておいて、一音節も覚えられませんでしたでは少々バツが悪い。
「おい、女」
「はっ、はい!」
マリーベルは椅子に座ろうとした瞬間に呼ばれ、直立不動の姿勢を作った。
緊張しながらも、マリーベルは昨日の事を思い出した。そう言えば、彼らの召喚主だと誤解されていたのだと。いや、最早マリーベルには、それが誤解なのかどうなのかさえ判然としなくなっていた。
「わっ、私じゃありません! 真犯人は他にいるのです!」
とりあえず無罪の主張から始める。大抵の罪人がそうするように。
「確かにお前ではなさそうだ」
「違うんです。私はただの迷える仔羊の皮をかぶった山羊って言うかって、え?」
マリーベルの無罪の主張はあっさりと受諾された。
「私じゃないんですか!?」
「お前なのか?」
「いいえ、とんでもないです!」
「……」
彼女の主張は一貫していたが、言動は終始グダグダだった。
「この人が私たちを召喚したんじゃなかったの?」
「この間抜けな面を見てみろ。異世界同士を繋ぐ大魔術を行使する不出世のアークメイジに見えるのか?」
魔王の言葉を受けて、エルザはマリーベルを上から下まで無遠慮に観察した。
素っ頓狂で破天荒で支離滅裂な性質を目にしたからには、もう見た目の美しさや楚々とした仕草には騙されるべくもない。
「うーん、確かに……」
「いや、間抜け面のくだりから丸ごと同意した形になってますけど!?」
マリーベルの悲痛な指摘にエルザが弁明する暇もなく、魔王が言葉を紡いだ。
「しかも何らの魔力も感じない。魔法陣を始めとする魔術儀式の跡も見当たらない。それらは恐らく別の場所だ。何者かが、何らかの意図でこの座標に、無礼にも呼びつけたのだ」
「ここはその昔、勇者様が召喚された場所です。それと関係あるんじゃないでしょうかっ!?」
とにかくこの問題を自分から少しでも遠ざけんがために、マリーベルは意気込んで言った。
「ふむ……無関係ではないかも知れんな。特殊な霊地なのかも知れん。その過去の勇者とやらは如何にして召喚された?」
興味深げに魔王が問う。一転してマリーベルは苦い顔をした。割れた花瓶の前で眉を吊り上げるカミナリ親父に「誰の仕業だ?」と問われておずおずと挙手する子供のような心境で、彼女は言いにくそうに答えた。
「……聖女の……清らかな祈りに、神がお応えになったのです……」
魔王は吐き捨てるように言った。
「はっ! 下らん! 聖女なぞにあれほどの緻密な魔法陣を制御できるものか」
「何だと! フローラ様をバカにするな!」
エルザにとって、聖女と言えばただ一人の個人を指す言葉だった。
「誰があの女の話をした! 大体、分野がまるで違うであろうが! あの時、我らを取り囲んだ魔法陣はクレリック系のものではなく、確かにメイジ系の術式であった。おい、女」
「は、はい」
「あ、そう言えば、まだ名前聞いてなかった。私はエルザ。よろしくね」
「あっ、私マリーベルです。よろし」
「話の流れを途中でぶった切るな! おいマリーベルとやら。お前の知る最も優れた魔法使いは誰だ?」
「ああ、片っ端から当たっていく作戦ね?」
「不確定要素が多過ぎて、現段階では何も特定できん。面倒でも足を使う他ない」
「私は足を使う方が面倒じゃなくていいなぁ」
「ふん、単細胞の猪め」
「私の知ってる一番凄い魔法使いは……魔王です」
マリーベルの答えを聞いて、魔王は器用に片眉だけを吊り上げた。そして今度は片方の口角を上げてニヤリと笑う。
天使のような少年には全く似合わないが。
「……ふむ。人は何かの数を数える時、往々にしてその母集団に自分自身が含まれているのを失念するものだ。いやいや、我の聞き方が悪かった。二番目。そう、二番目でよいぞ」
「いや、そうじゃなくて。いや、そうなんですけど、そうじゃないんですよ」
「何だ、要領を得んやつめ。臓腑を一つばかりくり抜いて、豚のエサにしてくれようか」
「ひいっ!」
「待て、魔王! この人には指一本触らせないぞ!」
勇者としての役割を果たすべく、エルザが椅子を蹴って立ち上がる。
殆ど条件反射である。
「冗談だ、阿呆め」
「ちょっ、こわ! 魔王ジョークこわ!」
マリーベルはそう言って戦慄しながらも、話が一向に先に進まない事に苛立ちを覚え始めていた。
数ある異世界召喚ものを読破してきたマリーベルは、今がどんなに大事な瞬間かを理解していた。
(異世界召喚もので言うと、今は「説明回」に当たるはず。ただでさえ退屈で冗長な設定を読まされるハメになるのに、テンポよく進行しないと読み手に飽きられてしまうわ!)
物語の中にいることを自覚するようになったマリーベルは、いもしない「読者」の事を急に気にするようになっていた。
「この世界は人間族と魔族が戦っていて、魔族は魔王が支配しています。そして両陣営通して、魔法使いと言えば魔王しかいないのです。少なくとも、噂やお話以上の情報精度では」
急にスラスラ説明を始めたマリーベルを、二人は驚いたように見つめた。
「この世界は魔法が一般的ではない世界なんです。遥か昔は魔法文明があったとされていて、古代の遺跡から時々魔法の力を宿した道具が発見されます。私たちはそれを魔具と呼んでいて、大変貴重な品として扱います。エルザ様の魔具はとても珍しい物ですから、無闇に人前で使うと野盗やスリに狙われるイベントが発生しちゃうので注意して下さい。あ、あと通貨単位は……」
「ちょ、ちょっと待って」
水を得た魚のように解説を続けるマリーベルを、エルザが制止しようとしたが、それは叶わなかった。
「何ですか? これ以上流れを悪くしちゃダメですよ。まだ他にも沢山言っておかなきゃいけない設定が山ほどあるんですから。えーと、長さとか重さの単位、宗教、人種、国家、あとで地図をお見せしますね。それから歴史、有名人、交通……」
エルザは慌てて言った。
「そんなに一気に言われても覚えきれないよ……」
頭脳労働は常に仲間たちに任せてきた。不思議と最終的なゴーサインはエルザが出していたが。
「大丈夫です、エルザ様。これは読者のための解説ですから、正直エルザ様は覚えなくていいんです」
「え? ど、どく……え?」
胸をそびやかして自信に満ち溢れたマリーベルに、エルザはたじろいだ。理解できないものは、どんな勇者とて恐ろしいものである。
魔王は喋り続けるマリーベルを眺めながら小さく呟いた。
「……変な女……」
しばらく喋り続けるマリーベルを余所に、魔王は思索に耽った。
召喚は誰が行ったか。この世界の魔王とは考えにくい。人間族の陣営で執り行われたに違いないだろう。
つまり人間族の中に、一般には知られていない高位の術師がいるという事だ。
そして魔王は、サイサリスが放った言葉を忘れてはいなかった。
「魔女、か……」
この世界では貴重だというマジックアイテムを、あれほどの戦士に携えさせた事が、力のある魔女の実在を証明している。
行ってみる価値はある。どうにせよ、この修道女は情報源として甚だ不足である。役に立たなくとも仕方がない。ここは足を使った方が確実だ。
「おい、マリーベルとやら」
「……で、そのビルフォードっていう人がはい何でしょうこの国一番の騎士だと……」
「その某という騎士の事は理解した。もれなく、完璧に。礼を言おう。為になった」
魔王は有無を言わせない口調で言い切った。マリーベルはまだ言い足りなそうではあったが、不承不承話を締めくくった。ややぐったりしているエルザを尻目に、魔王は確証に満ちた居丈高な態度で口を開いた。
「ときに、この近隣に魔女の噂や伝承はあるか?」
「魔女ですか……」
マリーベルは考え込む。そして諾の言葉以外有り得ないという傲然とした態度の魔王に、マリーベルは言った。
「さあ?」
「役立たずめっ!」
魔王の怒りが爆発した。
「魔女? ああ、確かにそういった言い伝えがありますな」
朝の礼拝に来たナイセル伯爵の口調の何気なさが癪に障り、魔王は憮然とした表情で続きを聞いた。
「この街から東に行くと広大な森がありましてね。良質な木材が採れそうなものなんですが、木を伐ると魔女の呪いを受けると言われているんですよ。この街の住民はそういうのを鵜呑みにしてしまう人柄でして、誰も近付かないんです」
彼はハハハと笑った。まあ迷信の類ですね、と。
敬虔な神の信徒である伯爵は、そういった噂や伝承を迷信として一笑に付す質だったが、何故だかその迷信とやらに妙に詳しかった。
詰まるところ、彼自身も迷信深いのだ。
「つまらないお話しかお聞かせできなくて申し訳ない」
頭を掻くナイセル伯に、マリーベルは婉然と微笑んだ。
「いえ、とんでもありません。貴重なお話をありがとうございました」
頭を下げるマリーベルの姿からは、真摯な感謝の念がにじみ出ていた。
これで次のイベントポイントが分かった。今は元の世界に帰ろうとしてるけど、どうせ魔王を倒さない限り帰れない仕様に決まってる。結局お話の大筋に沿って冒険をする事になるのだ。多分その森で魔女かその弟子を仲間にするイベントがあるだろう。その時は必ず魔王軍に奇襲されて、森に火を放たれるに違いない。先に避難させるべき木こりや猟師がいないと分かったのもありがたい。いやー、助かるー。この人の情報、マジで役に立つわ。
そういった思考が揺るぎない感謝として見た目に表れたのだが、そんな事を知る由もないナイセル卿は、ただその清らかな姿に眩しそうに目を細めた。
「いえ、この程度の事……それより、まさかシスターはその森に行かれるつもりではないでしょうね?」
僅かに眉を寄せる伯爵に、マリーベルはたおやかな微笑みのまま答えた。
「ええ、フラグ のままに」
その確信と決意に満ちた言葉に、伯爵は行くなという台詞を飲み込んだ。
「も、森は危険です。せめて護衛をつけましょう」
哀願にも似たその訴えに、マリーベルは急に表情を変えた。
「いけません。誰一人、私たちについてきてはならないのです」
その後ろで「え? マリーベルも行く気なの?」「召喚に何らかの影響を与えていたようだからな。否と言っても無理矢理つれていく」という会話があった事には気付かず、ナイセル伯爵はマリーベルの緊迫した様子に何かを察した。
きっと彼女は神の託宣を授かったに違いないと。聖女の旅立ちに追従する事も許されない我が身の不甲斐なさに、伯爵は爪が掌に食い込むほど強く拳を握り締めた。
(「その他大勢」の兵士なんか連れて行ったら、絶対に森の魔獣イベントとかで粗方死んじゃうわ。せっかく生き残ったのに、これで死なれちゃ寝覚めが悪いもんね)
マリーベルの思考など知る由もなかった。
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旅の支度には時間がかかった。旅程に合わせて用意する物の種類や量を考えるのが普通であるが、魔王にも修道女にもその心得が無かった。
「この毛布は入ります?」
「ちょっと厚過ぎるかな。マントで代用できるから、荷物には入れないで」
「くっ、ならば枕はどうすると言うのだ!」
「その辺の枝とか草とか」
「なん……だと……」
エルザが旅に使った背負い袋は元の世界に置き去りなので、一から荷物を作り直したが、流石に手馴れたもので、テキパキと必要な物を必要な分だけ取り揃えた。
旅慣れたかつての仲間に徹底的に教え込まれた事が、ここに来てなお自分の中に活きているのが、エルザには喜ばしかった。
(ありがとう、アルムブレスト……)
心の中で囁く感謝の言葉を、エルザは宝物のように大事に胸の中にしまい込んだ。これを口にするなら本人の前にしようと、小さく決意して。
一方、魔王とマリーベルは放っておけば永久に出発できそうになかった。
あるいは出発しても半日で終了するか、だ。
重たい物、かさばる物、割れ物、ナマ物、旅には不向きなそれらのものを遠慮なく袋に詰め込む二人に、見かねたエルザは指導を開始したのだった。
魔王については「いっそ放っておいて、野垂れ死にするのを待つか」と思わなくもなかったが。
兵士たちから供出された物資だけでは満足できない二人の荷物は際限なく膨れ上がり続けていたが、エルザの手によってあっと言う間に半分以下の体積にさせられた。
「おい、牽引用の生物はどこだ。輿も無いではないか」
完全に温室育ちの魔王は馬車に乗る気満々だった。
エルザはため息と共に魔王の台詞を一刀両断した。
「馬車はだめね。街道以外の場所には向かないし。第一、しっかり調教された馬でさえ連れて行けないのよ? モンスターが出たら怖がって逃げちゃうから」
「馬の代わりに地獄の猟犬や不死の馬はおらんのか?」
「そんなものいる訳ないでしょ!」
不満げな魔王に素早く突っ込んだエルザ。マリーベルは、内心これらのやり取りを苦々しく思っていた。
「どうしたの? マリーベル、難しい顔して」
心配そうに尋ねるエルザに、マリーベルは答えた。
「ちょっと……ボケとツッコミって言うか……天然発言する人と常識人ポジションが曖昧だなぁって……エルザ様、このシーンちょっとしっかりし過ぎなので、もっと残念な感じを出して下さいね」
この旅を物語としてプロデュースする事に使命感を燃やすマリーベルを、エルザはただただ呆気にとられて見つめていた。
「……変な女……」
魔王の呟きを聞く者はいない。
三者三様の思惑があり、気持ちは全くまとまってはいなかったが、三人とも「この二人に任せてたらダメだな。自分がしっかりしないと」と思っている辺りは、ある意味では志を同じくしている仲間と言えるかも知れない。
結局、三人が街の門をくぐったのは次の日の朝であった。
旅の準備をする傍ら、マリーベルは戦死者の供養、エルザは戦場の片付けの手伝い、魔王は図書館にこもって調べ物をしていたら、出発が遅れてしまった。
負傷者がエルザの治癒魔法によってあっと言う間に全快した時にはちょっとした騒ぎになった。マリーベルが戦慄したのは、その事でさえ「聖女マリーベルのおかげ」と兵士たちが感激していた所だ。明らかに狂信の域である。
旅立ちの朝、兵士たちは一人の例外も無く彼女たちを見送りに来た。
誰もが心配そうな顔で見つめている。まだ年端もいかない少年少女、たった三人で危険な旅に出ようと言うのだから無理もない。
「皆さん、また帰ってきますから待っていて下さい」
マリーベルは真剣な口調で言い切った。聖女疑惑の払拭を、まだ諦めてはいなかったからだ。
男たちはそれを使命に対する固い決意と読み取り、「森には危険な怪物がいるから行くな」という忠告を飲み込んだ。
「勇者エルザ、シスターの事は頼んだよ」
ナイセル伯爵の差し出した手を、エルザはガッチリ握り締めた。
「うん、任せて。皆さんも元気でね」
エルザの笑顔には不思議な作用がある。不安や心配を取り除き、代わりに勇気と活力の火を灯す。短い時間ではあったが、兵士たちはエルザの事を好きになっていた。
「ああ、君も元気で」
ナイセル卿の笑顔を見て、魔王はその無表情の仮面の下で戦慄した。この娘は確かに真の勇者であると実感したからだ。
「勇者」とは勇気のある者の事だ。そしてそれが「真の勇者」ならば、周りのごく平凡だった者を一騎当千の勇者に変えてしまう。
恐らくこの平凡な兵士たちは、エルザが危機に陥った際には何を置いても駆けつけるだろう。
この吸引力が計略の全てを粉砕したのかと、苦々しい気持ちで別れの挨拶を眺めた。
「おい、いつまでやってるつもりだ。さっさと行くぞ」
魔王の不機嫌な台詞に、不満そうに頬を膨らませるエルザ。兵士一同は、微笑ましいものを見たというように顔を見合わせて笑う。
彼らはこの美しい少年を「エルザの従者だが、弟のような存在」と認識していた。マリーベルがそのように説明したからだ。魔王は兵士たちとは一切の関わりを持たなかったのでその事を知らなかったが、もしそれを彼が知る所になったら怒り狂っていた事だろう。
名残惜しく見送り続ける兵士たちが殆ど見えなくなるまで、エルザは度々振り返っては手を振った。
彼女は勇者として期待されている事に少なからぬ罪悪感を持っていた。エルザの最終目標はすぐ隣を歩いている魔王であって、この世界の人間を苦しめている魔王ではない。彼女は誓約を果たすために、この世界の魔王を放っておくしかなかった。
「せめて理力が使えれば……」
「何か言ったか?」
「なんでもないわよ。それより、聞きたい事があるんだけど」
エルザは魔王を睨みつけた。
「サイサリスと戦った時、あんた何で私の作戦通りにやらなかったのよ!」
マリーベルは驚嘆した。あまりにも今更な質問だったからだ。
だが魔王はしれっとした顔で答えた。
「我がその稚拙な策に同意したか? 暗愚な粗忽者め。人の話を最後まで聞かんから、我が咄嗟の機転を利かせる事になったのだ」
ヤレヤレと肩をすくめる魔王の狙いは覿面に効果を見せた。即ち、エルザの気分を極度に害するという作戦が、だ。
青筋をたてて怒るエルザを、魔王は満足げに眺めた。旅が終わるまでは、エルザの野外活動の技能は欠かす事ができない。つまり途中で抹殺できない。ならば、せいぜい精神的にいたぶって溜飲を下げてやろうと魔王は画策した。
しかし今までどんな小さな企みもそうであったように、その目論見も果たされなかった。
エルザの怒りの拳が魔王の脳天に振り下ろされたのだ。「ゴスッ」という痛そうな音が、平和な草原に地味に響く。
「何をする、野蛮人め!」
魔王にとってはまさかの暴力。涙目になりながら頭を押さえ、上目遣いにエルザを睨む。
しかし彼の心の中は、怒りと言うより驚きと疑問が渦巻いていた。
(これは武力行使か? 全ての協定を白紙に戻して戦争状態にしようというのか? 誓約を破ってまで? 我の発言のどこにそれ程の怒りを覚えたというのだ?)
拳骨初体験の貴人はエルザの真意をはかりかねた。
直接打撃は敵対的関係性の最終局面にのみ行われると思っているが故の混乱である。
しかしエルザはそんなに重い意味を拳に乗せた訳ではない。
魔王に「イーだ!」と言い放った勇者は、むくれっ面でそっぽを向いた。
魔王には全く意味が分からず、魔法を放つべくかざした手を持て余した。
一連の行動を見守っていたマリーベルは、早く次の仲間が参入する事を、そしてその仲間が「苦労人ポジション」である事を神に祈った。