42話 絶望の由紀
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。
よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
【悟の一目惚れ 42話】
由紀は、近くに落ちている物に気がついた。
手に取ると同時に、悲鳴を上げたのだった。
それは、伸縮式のナイフだった。
また、べっとりと液体がついていた。
(ダ、ダメ…こ、怖くて何なのか見れない……)
由紀は、手についた液体の正体を見ることが出来なかった。
(こ、これって…ナイフよね……じゃあ…悟は…悟は……)
由紀には、悟に何が起こったのか容易に推察ができた。
そして、一気に血の気が引き、青ざめている顔が、更に青ざめた。
もはや顔面蒼白といっても差し支えが無かった。
すでに涙を流しているが、更に涙が溢れ、勢い良く流れ落ちていく。
「い、いやよ…悟…死んじゃいやぁっ…!!」
しかし、由紀の叫びに悟は答えなかった。
「い、いや…これでお別れだなんて…いやっ!!」
由紀は、泣き叫び、悟に覆いかぶさった。
しかし、悟は何も答えない。
「うぅ…ぅ…ぅ…えぐっ…」
由紀は、声を上げて泣いた。
胸の内は、悲しみに覆われ、由紀はただ泣き叫ぶしか出来なかった。
「うぅ…さとる…悟……」
由紀は、涙で顔がぐちゃぐちゃになって、悟に呼びかけた。
「後で、必ず僕も行くって言ったじゃない……」
由紀は、力無く呟いた。
そして、たまたま悟の背中に手を当てた。
「えっ!?」
すると由紀は、急に驚いた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。




