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33話 悟の覚悟

読者の皆様、作者の大森林聡史です。

この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。

よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。

宜しくお願い致します。

【悟の一目惚れ 33話】


 将は、一気に表情が険しくなった。

 顔色は真っ赤だ。

 夜で暗いため、悟達からは見えないが、将は、目が血走り、カッと開いていて、由紀を睨みつけている。

 その目は、殺意に満ち溢れていた。


 (なんだこいつは…? ヤバい奴だ…このまま大人しく帰るとは思えない)


 悟は、将のただならぬ雰囲気を感じ取った。

 そっと悟は、由紀に耳打ちした。


 (由紀)

 (なに?)

 (やっぱり車へ行くんだ。この男は危険だ。車の中から鍵をかけて、何があっても出てきちゃいけないよ。そして、車の中から警察に連絡をするんだ)

 (さ、悟はどうするの…?)

 (僕は…僕は…この人が由紀に近づかないように見張っとく。由紀が車に乗ったら僕も行くから)

 (そ、それじゃあ、悟が危険よ)

 (危険なのは分かってる。だけど、ここは僕が体を張らなきゃいけない時なんだ)

 (悟…)


 由紀の瞳に、涙が浮かんできた。


 (さ、もう行くんだ。後で僕も必ず行く)

 (きっとよ…)


 由紀は、そっとその場を離れ、車に向かった。


 (な、なんて、恐ろしい奴だ…僕に、この男を止められるのか…!?)


 悟は、去ってゆく由紀を見送り、将に目線をうつすと戦慄した。

 悟の目の前の暗闇の中に立ち尽くす大男が放つ、気迫…いや殺気に、悟は心の底から恐怖を覚えた。


 (ゆ、由紀を守るんだ! 僕にしかそれはできない…!!)


 悟は、心の底から沸き上がる、恐怖を必死に押し殺し、踏み止まっている。

 その足は震えている。

 だが、拳を強く握りしめ、唇を噛みしめて懸命に踏ん張った。

 悟の手のひらに爪が食い込み、また、噛みしめた唇からは僅かに血が流れている。


「だれが…誰が! このまま帰ったりするものかぁっ!!」


 将は、憎しみが頂点に達し、自我を自身の憎しみの炎に焼き尽くされた。

 それは激しい怒りとなって、将の心を支配する。

 将の怒りは、あっという間に激しく燃え上がり、一気に大爆発した。 

 将は、去ってゆく由紀を、凄まじいスピードで追いかける。

 その姿は、まるで悪鬼のようだった。


「行かせないって言ったろ!」


 悟は、無我夢中で将の前に立ち塞がった。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。

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