31話 濃厚なキス
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。
よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
【悟の一目惚れ 31話】
悟は、紅色の口紅をつけた、由紀の唇を見ていると、キスしたくなり…
(あら?)
肩を寄せて、キスしようとすると
(まだダメよ)
由紀に、唇に指を当てられて制された。
「まだ明るいからダ〜メ」
由紀は、いたずらっぽく笑った。
「はぁい…」
悟は、少しだけ残念そうにした。
「穏やかな海ね」
「そうだね」
この日は、ほぼ風が無く、海面がゆったりと波で上下していた。
2人で海を眺めていると、徐々に暗くなっていく。
燃えるように真っ赤な夕日が海面に接した。
(幻想的で綺麗…)
海が、夕日に照らされてキラキラと輝き、暗い面と明るい面がクッキリと分かれ、明るい面は、煌々として光の道のように見えた。
その道の先に、燃えるように赤い夕日が光を放っており、少しずつ水平線に沈んでゆく。
やがて、夕日は水平線の彼方に沈み、消えた。
辺りはすっかり暗くなり、ランプの光が薄暗く照らしていた。
「今度は、良いだろう?」
「さぁ、どうかしら? してみたら?」
悟は、由紀にキスを迫ると、今度は由紀は抵抗しなかった。
そのまま、悟は由紀の唇に唇を重ねた。
唇と唇が擦り合い、互いの唇の感触が伝わる…
(相変わらず、厚みがあって張りがある唇だな…)
暫くの間、唇を重ねた後、離れた。
悟は、由紀の顔を真っ直ぐに見ると、由紀はうつむいて目をそらした。
頬は、ほんのり紅い。
「恥ずかしいの?」
「いじわる…」
辺りは、夕暮れから夜に変わり、月の光が照らしていた。
夕日に変わって、月が夜空に浮かんでいて、星がたくさん輝いている。
また、この日は満月で、満月の光に照らされている海面の一部は、黄色みがかって煌々としていた。
「そろそろ行こうか」
「うん」
2人は、ベンチから立ち上がり、車に戻ろうとした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。




