22話 由紀を守れ! 悟!
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
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【悟の一目惚れ 22話】
そして、翌日、悟は由紀の家まで迎えに行った。
悟は、インターホンを押し、名乗ると由紀が玄関を開けてくれた。
「由紀…」
玄関の中に入った悟は、由紀の顔を見るやいなや、痛々しい気持ちになった。
由紀は、化粧をしているが、まぶたや涙袋が腫れ、鼻は赤く、唇も荒れていた。
化粧をしているが、憔悴している事を隠し切れていない事が、用意に感じとれたのだった。
「悟くん…」
由紀は、瞳が赤く、今にも泣き出しそうな表情で悟を見つめた。
「大丈夫だよ。僕がついてる」
悟は、由紀を安心させようと、優しく笑った。
「うん…そばにいて」
「大丈夫。僕が由紀を守るから」
「うん…」
悟は、由紀を優しく抱きしめた。
由紀は、悟の胸に顔を埋めた。
瞳から涙がこぼれ落ち、頬を伝っていく。
「気が済むまで泣いて大丈夫だよ。僕はどこに行かないから…」
「うん、ありがとう…」
悟は、由紀の後頭部にそっと手を回し、優しく撫でた。
由紀は、止めどなく涙が溢れ、しばらくの間止まらなかった。
「ふぅ…ありがとう…泣かせてくれて…」
「いや、良いんだ」
やがて、涙が止まり、由紀は顔を上げた。
その視線の先には優しい笑顔の悟がいる。
「ごめんね、わたし泣いてばかりで…」
「無理も無いよ。泣きたい時は我慢せず泣いたら良いさ」
「どっちが歳上だか分からないね…」
「辛い時は、歳上歳下も関係ないよ。僕は今はただ、由紀を癒やすことができたら良いなって思って一緒にいるよ」
(な…なんて優しい人なの…? わたし…この人に出会えて本当に良かった…)
由紀は、あらためて悟の優しさに感激すると同時に、少しだけ笑顔が戻った。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。




