1話 自動車学校での出会い
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
「悟の一目惚れ」を読んでいただきありがとうございます。
最後まで読んでいただけると幸いです。
【悟の一目惚れ 1話】
〈登場人物紹介〉
主人公:多村悟。19歳。170cm 58キロ
ごく普通の大学生で、彼女いない歴年齢。
多村は、大学2年の夏休み、自動車学校に通うことにし、今日が初日だった。
入口の自動ドアを通った先に、女の子が座っていた。
女の子は、年齢18歳くらいに見え、茶髪が肩まで伸びている、ミディアムヘアで、目がパッチリしていて、赤い縁の眼鏡をかけていた。
また、鼻は小さいが、唇はやや厚みがある。
アイシャドウは茶色く、チークは薄桃色、リップは鮮やかな紅色で、時折、外光が反射し、キラキラ光っていた。
肌は、雪のように白く、肩幅が狭く華奢で、胸の膨らみはあまりない。
白いTシャツ、ジーンズ、スニーカーとラフな格好だが、とても清楚で美しい印象だった。
しばらくして、女の子は、スッと立ち上がった。
身長は、多村より一回り…いや二回り程、小さい。
(可愛い子だったな…)
多村は、次第に小さくなっていく彼女の後ろ姿を見つめていた。
(あ、今日もいる…)
多村は、自動車学校に通う間、彼女の姿を目で追っていた。
そして、卒業試験運転の日がやってきた。
卒業試験運転は、教官と生徒2人で行う。
生徒は、多村と…彼女だった。
「多村悟です。よろしくお願いします」
「豊原由紀です。よろしくお願いします」
豊原は、ペコっと丁寧に教官に頭を下げて、顔を上げた。
(豊原さんっていうんだ…可愛いなぁ)
そんな事を思っていると、多村と豊原は、目があった。
ニコッと、豊原は微笑んだ。
(か、可愛い…て、天使のようだ…)
3人は、教習車に乗り込んだ。
「き、緊張しますね…」
「はい、上手く出来るか不安です」
(僕が緊張するのは、君と隣だからなんだけど…)
「い、いつも通り運転したら大丈夫ですよ…」
「そうですよね…」
(き、緊張するけど、仲良くなるチャンスだ…は、話をしまくるしかない……)
「と、豊田さんっでしたっけ?」
「いいえ。 私は豊原です」
(やべっ!ま、間違えちまったっ!!)
「す、すみません!!」
「君、静かにしなさい」
思わず多村は、大きな声を出してしまい教官から注意されてしまった。
「す、すみません…」
「はぁ…」
多村は、卒業試験運転前に意気消沈してしまった。
「はっ!?」
(ぼ、僕…豊原さんに失礼な事を言っちまった…)
「あ、あの…豊田さん…」
「はい? 私は豊原ですよ」
「あ…」
(ま、また間違えた…)
多村は、もう冷や汗が止まらない。
「す、すみません…失礼な事を…」
多村は、もう声も態度も縮こまっている。
「クスッ…大丈夫ですよ、誰でも間違う事はあります」
豊原は、にこやかに答えた。
「そ、そう言ってくれると助かります…」
「それに、あなたのおかげで緊張がほぐれました」
(よ、良かったぁ…)
豊原は、穏やかな笑みを浮かべており、多村は、安堵した。
「さ、ついたよ。まずは君からだ」
卒業試験運転のスタート地点についた。
〈登場人物紹介〉
豊原由紀 18歳?
茶髪のミディアムヘア、清楚で美しい女性。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。