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界の書 創世記 第8章 第1節

全てが消え果てた界に、ただ闇があった。


時の理の消えた闇の中、微かな煌めきがあった。界の理の外からの光があった。


千の煌めきがあった。万の煌めきがあった。億の煌めきがあった。


百億の煌めきが、いつしか微かな光となり闇を照らしていた。


微かな光が無限の闇を照らしていた。無限の光が波となり空間を満たしていった。


光のひとつが虚ろにぶつかり色を得た。


次の光がぶつかり線が生まれた。


次の光がぶつかり面を得た。


次の光がぶつかり高さを得た。


『地』が定められた。『地は支えとなれ』とされた。地が下と定められた。


『地』と対を成すよう無限の空間を『くう』とされた。空が上と定められた。


『大地よあれ』と言われた。八度、大地の女神が顕現した。その手には外なる界よりもたらされた“種子”があった。


「外なる“種子”よ、大地を満たせ」大地の女神が願うと、大地は草木で満たされた。


アーシャレント界に3つの大陸と6つの大海が産まれた。


微かな光は何時しか天に上り陽の星となり、昼と夜が産まれた。


昼と夜1対を日とし、日10対を週とし、週6対を月とし、月8対を年とした。


億の年が経ち、十億の年が経ち、百億の年が経った頃、大地に人が現れた。


人々は子を産み育み、麦を育て、大地に満ち、そして死んでいった。


アーシャレント界の八度目の“文明”がもたらされた。



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