2.お菓子とたくさんの子たち
絵本のようなお話です。
お菓子の国は今日もとても気持ちの良い日。
クッキーさんとキャラメルさんが散歩をしています。
「今日もお散歩日和だね」
丘の上のお花畑に着いた二人は思わず声を上げました。
「うわあ!」
いつもは色とりどりのお花畑。
でも今日はちょっと様子が違います。
一面に蕾が数え切れないほど膨らんでいたのです。
「こんなにたくさん!」
「どんな子が生まれるんだろう?」
二人が蕾を見守っているとポポンと蕾が開きました。
「やったあ!」
どんどんどんどん、次から次へと蕾が開きます。
「どんどん生まれるよ!」
「すごいすごい!」
辺りは生まれたばかりのポップコーンさん達でいっぱいになりました。
「みんな、はじめまして。ようこそ」
「ここはとても素敵な所だよ」
ポップコーンさん達はとても賑やかで楽しそう。
オレンジジュースの池、粉砂糖の雪山、パイの層でできた階段。
クッキーさんとキャラメルさんに案内してもらい、みんなここが大好きになりました。
「本当に素敵な所だね」
新しい友達が増えてまた賑やかになったお菓子の国。
今日もとても良い1日でした。
彩香さん、今日は映画を観てきたようです。