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幕間1
あることについて考えるのは、もはや習慣となっていた。
特に目立った生活を送ってきたわけじゃない。
ただ、きっかけがあって、時間があって、考える機会があったから、気がついたら何度も何度も問い続けてきた。
ある時は答えが出て、ある時は答えが出ない。
それでも何度も続けて、時には人に尋ねて、もう数は数えられないほど繰り返してきた。
その中でいつだったろう?
気づいたのは。
そして何でだろう?
気づいているのに、それでも問い続けるのは。
わからない、でもやめられない。
そんな風になりながら、自身に問い続けている。
だからなのか、それでもなのか、そしてなのか、自分でもわからないけれど。
問いかける。
――俺は。