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3階層 毒キノコ

よ~し、今日は2階層のボスをささっと片づけて3階層に行くぞ~


「ヒメ、薄氷! 準備はいいか?」

「「はい」」


「ワープ!」


2階層についた。

またまた突然、ゴブリンが現れた。

薄氷がゴブリンにつかまって身動きがとれなくなってしまった。


「きゃあ!」


ゴブリンが薄氷をペロンっと舐めた。


「いやぁ!」


あいつ、おれの薄氷を舐めるなんて許せない。

おれは、我をわすれ剣を取り出しゴブリンに向かって剣を振り下ろした。


「おまえおれの薄氷に何をするー!」


ザクッ!

ゴブリンをやっつけた。


「薄氷大丈夫か?」

「はっ、はい」


薄氷のおれをみる目が違っていた。

え?

おれ、さっきなんて言った?

(おれの薄氷に……おれの薄氷に……俺の薄氷に)

わぁ!

恥ずかしい。

おれの薄氷っていってた。

薄氷は照れているようだ。

まあ、変な人だと思われなかったならいいとしよう。


「大丈夫か?」

「はい」

「よし、油断するな」

「はい」

「ヒメも油断するなよ」

「はい」


おれたちは進んだ。

ボスの部屋の扉が現れた。

そして、入った。

この巨大ゴブリン手ごわかったな~

でも2回目となると多少余裕がある。

とりあえず雑魚のゴブリンをまずは倒そう。


「ヒメ、薄氷! 雑魚ゴブリンをまずは倒すぞ」

「「はい」」


おれも雑魚ゴブリンを倒した。

ヒメは一段と強くなったようだ。

薄氷もなんとか戦えているようだ。

だが、体力がそろそろ限界だろう。


「薄氷、これを飲め」

「はい」


おれは薄氷に体力回復の薬を渡した。

これは昨日1階層の宝石箱の中に回復の薬と一緒に入っていた薬だ。

2回目攻略の特典だろうか。

まあ、薄氷に飲ませるのが一番だ。


「心さま、なんか元気いっぱいです」

「それはよかった」


そして、雑魚ゴブリンを全部倒したところで巨大ゴブリンが起き上がった。


「気をつけろよ」

「「はい」」


薄氷が先に剣を振りかざしとびかかった。

しかし、あっさりとかわされてしまった。


「早いっ!」

「薄氷大丈夫だ、ゴブリンの動きをよくみろ」

「はい」


薄氷の動きはよくなっているが、よけるので精一杯だな。


「ヒメ、手助けしてやってくれ」

「はい」


ヒメも加わった。

ヒメはゴブリンの足元をくぐり抜けて見失っているあいだに上に飛び上がり剣を振り下ろした。

おれがやった戦い方を真似したんだな。

ヒメは巨大ゴブリンをやっつけた。


「ヒメさま、すごいです」

「そんなことないよ」


ヒメは嬉しそうだ。


「ヒメよくやったな」

「はい」


宝石箱が現れた。

その中にはやはり麻痺回復薬が入っていた。

そして、毒消し薬も入っていた。

そして、3階層の扉があいた。

おれたちは、3階層の扉に入った。


【3階層】


「ここから先はおれたちも知らない。だから気をつけていこう」

「「はい」」


なんか、いつもより暗い感じがした。


「ヒメ、なんかこの3階層は暗くないか?」

「そうですね、はっ! 心! 魔物が近づいてきます」


どんな魔物だ?


近づいてきた魔物はキノコだった。

赤い頭をしたキノコ。

可愛らしいキノコだ。

でも、魔物だから倒さないとな。

おれは剣を振りかざしキノコを倒した。

しばらくその赤い頭をしたキノコを倒していた。

少し行くと、紫頭をしたキノコが現れた。

なんか見るからに、毒を持っていそうな色をしている。


「ヒメ、薄氷、気をつけろ。 あいつは毒を持っているに違いない」


でもどうやって毒を出すんだろう~

よく見ると、息をするたびに口から何かがでているようだ。

あれが毒なのか?

だとすると、あいつに接触するときにあの吐息を吸い込まなければ大丈夫か?

まあ、やってみるしかないな。


「おれがやっつけてみるから、ふたりはここにいて」

「でも、心」

「大丈夫だ、まかせろ」


おれは紫頭のキノコに近づいた。

そして剣を構えて、息を思いっきり吸ってキノコに襲いかかった。

思ったとおり近づくと口から毒を吐いてきた。

おれは息を止めているから平気だ。

そのまま、キノコを切り倒した。

そして、すばやく離れて息をした。


ふぅ!


切ったあとも毒が漂っている。


「心、さすがです」

「心さま、すごいです」

「ふたりも毒を吸い込まないように息を止めて戦うんだ」

「「はい、わかりました」」


たぶん、ボス戦は巨大キノコだろうな。

息が続くだろうか。

おれたちは紫頭のキノコもなんなく倒した。

いよいよ、ボス戦だ。

扉を開けた。

中に入ると、異様なにおい。


「うわぁ! なんだこのにおいは」

「くさい!」

「このにおいはなんなんですか」


においだけで弱まりそうだ。

ん?

においで体力をとられているんじゃないのか?

もう、ボス戦は始まっているってことか。


「ヒメ、薄氷、急いでボスを倒すぞ。おれたちはこのにおいでもうダメージを受けているんだ」

「え?」

「そんなことって」

「いくぞ!」

「「はい」」


おれたちは息を止めてボスに近づき戦った。

しかし、ボスは口をあけ毒を吐きおれたちは吹き飛ばされてなかなか近づけない。

どうしたらいいんだ。


「心、わたしがおとりになりますのでその間に倒してください」

「え? ヒメにそんな危ないことさせられないよ」

「大丈夫です。わたし素早さには自信があります。体力もついてきたのでキノコの息くらいかわせます」


んん、たしかにヒメは素早い。


「わかった。ヒメ頼んだ」

「はい」

「おれと薄氷は早く倒すぞ」

「はい、わかりました」

「よし、いくぞー」

「「はい」」


そういうと、ヒメはキノコの前に飛び出した。

すると、やはりキノコはヒメに向かって毒息を吐きだしている。

おれたちはキノコの後ろに回った。

キノコは気づいていないようだ。

おれと薄氷はキノコに向かって剣を突き刺した。

剣を突き刺したところから毒ガスが漏れている。

何度も何度も刺した。

ヒメはうまくよけきれているようだ。

早くとどめをささなければヒメがもたない。


「よし、これで終わりだ」


おれは高く飛び、キノコの頭上から剣を振り下ろし真っ二つに切り裂いた。


プシュー!


毒ガスが噴き出しキノコは消えた。

そして、宝箱が現れた。


「ヒメ、大丈夫か?」


おれはすぐにヒメに駆け寄った。


「はい、大丈夫です」


ヒメを見ると、腕の一部が紫色に変色していた。

毒にやられているようだ。


「ヒメ、これを飲んで」


おれは毒回復薬を渡した。

薬をのむとみるみるヒメは回復した。


「ヒメのおかげだよ」

「そんなことないです」


おれたちは宝箱をゲットした。


そして、次なる扉をあけ第4階層に入った。


【第4階層】

【レベル60】

【洞窟地図ゲット】


地図をもらえたのか?

どうやってみるんだ?

とにかく思い浮かべてみよう。

洞窟の地図を見ると思うと頭の中に地図が浮かんだ。

よし、やった。

第4階層の地図だった。

見てみると、いろんなところに宝箱があるようだ。

これはひとつ残らずとっていこう。

とりあえず、続きは明日にしよう。


「ヒメ、薄氷、今日は帰るとしよう」

「「はい」」


ワープ!

おれたちは家に戻った。

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