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旧作✿現在非公開中  作者: 元・深 夜 現・雪闇影
2章
52/116

調べ物とお誘い

 

(これも違うか…)


「レティシア、これとかは?」


 レティシアはルカから、差し出された本に目を向けると既に読んだ事のある本だったらしく、すぐに元の棚に視線を戻した。


『それは、もう読んだ』


 そう言って次の本を手に取りレティシアは、またページをめくっていく。


 先日ジョルジュの報告で、エディットの体調が良くないと感じたレティシアは、あれから書庫でこの世界の治療学や魔法治癒について調べている。


 目に見える傷や打撲なら回復薬をかければ治るが、風邪など内側からくる病気は、薬を飲まなければならない。

 またレティシアの経験上、人の体内に魔力を流して原因を探す方法もあるが、この帝国でそれをやっていいのかわからない。

 そしてこの国にも教会の存在があるため、聖魔法での治癒魔法はあるがレティシアには彼らが、どの程度の聖魔法を使えるのかを知らない。

 そこでレティシアが調べてるのは、二つ。


 一つは、人に魔力を流しても大丈夫っていう法律の有無。

 これは人の体内に、直接自分の魔力を流す事により異常を探せるが、魔力を流された側はその間、自分以外の魔力と自分の魔力が混ざり合うため、過去では、夫婦や家族そして治癒士しか行えなかった。

 そして、何より相性や魔力コントロールが難しく ″ 危険行為 ″ とされていたので、国に許可を取ればできたが、そもそもできる人が王宮お抱治癒士数名と、大魔道士しか居なかったので過去でも、あまり知られていない方法でもあった。


 二つ目は、風邪でも魔力が弱まったり不審な流れをする。

 そのため外見や魔力の流れを見ても、見つけられない奇病が過去にもあったか、もしあればその症状も載っているため治療法を考えやすくなる。


 今の所この二点に重点を置いてレティシアはルカと、ここ数日書庫にこもっていた。


(私がお母様の体内に魔力を流すのは、今の魔力コントロールじゃまだ足りない…過去の全盛期ぐらいないとまず無理だ…それでも方法があるなら調べておいた方が良い…後で聖魔法についても調べたいけど…精霊が見える事を教会側が知れば連れていかれる可能性もある…、できればそれは、まだ避けたい)


 そう思い、どんどんページをめくって頭に知識を入れていく。




 夕食の時間になり、アルノエとニルヴィスが軽食とお茶を持って書庫へとやってきた。


「お疲れさまぁ〜今日エディット様食堂に顔出さないみたいだったから、レティシアちゃんの好きなお肉のサンドイッチをジャンに作ってもらったよ〜」


「ありがとう! ニヴィ!」


 レティシアは、そう言ってニルヴィスに手を差し出すとニルヴィスは持ってきた布でレティシアの手を拭く

 そしてレティシアは迷うこともなく、サンドイッチを手に取るとそれを大きな口を開けて、頬張った。



(んーーーーー! やっぱジャンの作るご飯は美味しい!)



 目を輝かせながら美味しそうに食べるレティシアを、嬉しそうにアルノエがみると彼もサンドイッチを一つ手に取り、自分の口へと運ぶ。

 ルカもニルヴィスにサンドイッチを差し出されると、座って本を読みながら食べはじめた。


(お行儀がいいかと言われたら、物凄く悪いんだけど…私は好きな物を好きなように食べるのもやっぱり好きだな)


 そう思い、レティシアは食べ進めていくと遅れてロレシオがやってきた。


「レティシア様、、少しお食事の作法を我々も教えなければならないようですね…」


 レティシアやルカそしてアルノエの食べてる様子をみたロレシオは残念そうな表情をしながらそう言った。

 ちょうどレティシアが大きく口を開けて、口いっぱいに頬張る所を見てしまったのだろう。


『…大丈夫だよ! ロレシオは私が食堂でどうやって食べてるか知らないだけだから…ちゃんとテーブルマナーは、できてるよ?! ね?』


 レティシアがそう聞くように言うと、レティシアを連れて食堂に行った事のあるニルヴィスとアルノエは頷き、ルカは短く「あぁ」っと言った


『それで、ロレシオなんで遅かったの?』


 そう聞きながら、また一つサンドイッチを取って食べるレティシアを、ルカは小さく笑うと


「本当に食べるの好きだよね」


 っとポツリというと、それが聞こえたレティシアはルカをキッ!と睨んで


『ルカ、食べられるって幸せな事なのよ!』


 っと言って、サンドイッチをまた頬張った。

 ロレシオは、少しやれやれという様子で遅くなった理由をレティシアに話し出した。


「レティシア様のお誕生日の二日前に、エディット様からお食事のお誘いをもらいました」


 そう言ったロレシオに対して、レティシアは少しだけ疑うように聞き返した。


『お母様が私とご飯を食べてくれるの?』


「そうです。なのでその日の夕食は、食堂でお願いしますとの事です」


「やったぁーーー!」


 レティシアは、嬉しさが込み上げてきて思わずテレパシーを使わずそうそう叫んだ


『レオ! 本当よね! 嘘じゃないんだよね!?』


「はい、本当です。先程エディット様から直接言われたので間違いございません」


(ずっと避けられてたのに、お母様が久しぶりに私との時間を作ってくれる! 嬉しい! どうしよう!? お母様が贈ってくれたアクセサリーを着けていこう! ドレスは、どれを着ようかなっ?!)


 レティシアが嬉しそうにしてると、その場にいたルカ達も嬉しかったようで自然とルカ達からも笑みがこぼれていた。


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