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旧作✿現在非公開中  作者: 元・深 夜 現・雪闇影
2章
41/116

改めまして。

 

 訓練が終わり解散の時間になった後、レティシアは騎士団の執務室に通され、ロレシオとニルヴィスそれからアルノエに改めて自己紹介をされた。


「改めまして、フリューネ騎士団で団長をしております、ロレシオ・クローリーです」

「同じくフリューネ騎士団で副団長をしております、ニルヴィス・アルディレッドです」

「同じくフリューネ騎士団で副団長をしております、アルノエ・ワーズです」


(アルノエ副団長だったのね、面倒見がいいわけだわ)


「我々騎士団が出来た背景には、帝国が大きく絡んでますが、まだレティシア様に伝えて良いと、エディット様から許可されておりません。

 ですがフリューネ騎士団は、代々それを守ってまいりました。


 そしてフリューネ騎士団が優先するのは、フリューネ家の指示ですが、オプスブル家から指示があれば、フォス隊やスキア隊はフリューネ家の安全のために、フリューネ家から指示されてなくても動く事があります。

 今回オプスブル家からの指示で、我々三名がレティシア様の護衛に付く事になりました。

 この事に関しては、エディット様に報告した際、エディット様からもお願いをされておりますので、双方の意思は同じだと思っております。

 団名並びに役職を誤魔化し、レティシア様に嘘を申し上げてしまい申し訳ありませんでした」


 そう言ってロレシオが深々と頭を下げると、レティシアはその様子を幼児とは思えない程、真っすぐ前を向きロレシオに鋭い探るような眼差しを向けた。


『今回、それらを明かす理由は短剣の件があったからだと思うけど、その短剣はどうなったのかしら?』


「その短剣の話は僕からするよ〜まず、短剣の使用はルカ様から許可があったけどエディット様には報告しない事になった。理由は、君が知られたくないからだろうって事だけ…」


『そうね。できればお母様に無駄な心配はさせたくないからそれは助かるわ』


「うんうん。それでね? 魔力暴走を起こすきっかけになった付与術に関してなんだけど、なぜ今の段階であんなものを作ったのかボクは知りたいかな?」


 ニルヴィスにそう言われたレティシアは、こっちの話が彼らの本命だと思い素直に話す事にした。


『んー。早い話が、私にも私の耳と目になる使い魔が欲しいの、でも無理やり契約を結びたい訳じゃなくて、幻獣なり聖獣に認めてもらった上で契約を結びたいの。その時のために早い段階で付与術を施し、私自身が使いこなせるように体に馴染ませる必要があったわ。まぁそれに、外出するって言ってたから、自分の身を自分で守れたら誰の負担にもならないと思って試してみたの…自分でも早かったと自覚はしているわ…』


「なるほどね〜。少しばかり先走ちゃった結果なんだね… ぁはははっ! ルカ様が言ってたよ君は冷静に見えて時々、無鉄砲な所があるって!」


 レティシアが面白い事を言っていないのにも関わらず、目に涙を浮かべながら笑うニルヴィスを「何が面白いのよ!」っと思いキッ! っとレティシアが睨むとニルヴィスはさらに笑いだした。


「ごめん、ごめん! でも面白いんだもん、大人のように振る舞っていても中身は子供なんだなぁ〜って思うとね。あの書庫だって君が結果を張ってるんだって? ボク達ルカ様が張ってると思ってたけど違ったんだね〜」


 中身が子供じゃないのに子供だと言われ、それでも本当の事を言えないレティシアは、ふんっ! と鼻を鳴らニルヴィスから顔を背けた。


『書庫は、少し事情があって魔力を使っておきたくてね。元々あった結界に手を加えただけよ、今は鍵を持ってなくても私が許可した人なら入れるわ。逆を言えば鍵を持っていても私が許可してなければ入れないけどね』


 今書庫にある魔法陣の発動条件は、レティシアの魔力だ。

 宝石に溜めた魔力の使い道に悩んだレティシアが、守護の魔法陣を弄りその魔法陣に役割を増やした。

 その一つが入出の許可だ。彼女が溜めていた宝石から魔力を吸収し、常に発動している状態にしているため、レティシアが毎晩欠かさない日課に使用する、宝石にも困る事がない。

 そして、宝石に溜めた魔力の使い道のもう一つが、魔力遮断を施したレティシアお手製の結界だ、そのため先日、ロレシオとニルヴィスの魔力探知に引っかかったのは、レティシアも予想外だったが、あの日レティシアが書庫で魔力暴走を起こした所で、その被害が外に及ぶことはなく、書庫内だけで留まったのである。


「なるほどね。んじゃあの日、仮に暴走をしたレティシアちゃんを止めれたの本当に中にいたノエだけなんだね…」


 何かを考えるように、腕を組みながらまだブツブツとニルヴィスが言っていたが、レティシアは何となくどうでもよく思えてきてロレシオの方を向いて話を続ける。


『それで、短剣の事もあって早々に私に隠し事は不味いって思って、ルカが騎士団の事を言えって言ったのかしら?』

「それは、違う! ルカ様は、オプスブル領に帰る前に、レティシア様に騎士団の事を包み隠さず伝えるように、と言っていた! だが! それから何度もエディット様に許可をもらいに行ったけど、エディット様がレティシア様はまだ子供だから、時期が早いっと言って話す許しをもらえなかった! それで短剣の事もあってエディット様に、今回レティシア様を護衛をする上でレティシア様が、オレ達が護衛をする事を気にしているって話したら、やっと少しなら…話していいと…」


 レティシアに被せて、アルノエがルカを庇うように発言したが途中で、悪いのはエディットであると言ってるようにも聞こえると気が付き、最後の方は弱々しく話した。


(ふ〜ん。お母様の判断だったのね、って事は、今後も彼らが私の指示で動く事はないのかもね。お父様の事も気になるからいろいろ調べたいのに…使い魔…やっぱ必要ね)


 その後、レティシアは彼らの前で短剣を披露し、その出来栄えにアルノエ達は驚いていた。

 そして今後の予定を彼らと話しその日は解散となった。



 昼食を終え、アルノエに連れられ部屋へと戻るとアンナの姿はなく、代わりに一枚のメモが置かれていた。

 メモには、また前のように三人で過ごしたい趣旨と、できる事なら訓練の時間が仕事前なので、自分も訓練の見学をしたいと書かれていたが、レティシアはそれを読むとアルノエに手渡した。

 手渡されたメモを読んだアルノエは「無理ですね」っと短く言い切る。


(まぁ、騎士団でも箝口令が敷かれたのに、許可が降りるわけないよね。アンナには悪いけど、後で無理だと伝えるしかないわね)


『ねぇ、ノエ。今度のお出かけアンナも連れてったらダメ?』


「大丈夫だと思いますが、彼女に何かあっても我々は動きませんし、その場合レティシア様の命令にも従いませんよ? それでも良ければ我々は、一向に構わないので大丈夫です」


(うん。ダメって事だね…アンナの身が危険になるような事は避けたいもの…はぁ……アンナ…やっぱ私に人の恋を手伝える技量は持ち合わせてなかったよ……)


 そう思いレティシアは、深いため息をついた。


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