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旧作✿現在非公開中  作者: 元・深 夜 現・雪闇影
2章
38/116

3人の騎士と幼女

 

 あの後、書庫から部屋へと戻ってきたが、アルノエに明日は短剣を試すために訓練所へ行きたいと、伝えていない事に気が付いたレティシアは、夕食まで時間もあったのでアルノエを追いかけた。


(いまさっき、送ってきてもらったばかりだから間に合うよね? それに…試すようなまねになるけど、ちょうどいいかも…アルノエがどの程度気配を読み取れるのかも気になるし…)


 そう考えたレティシアは、瞬時に極限まで自分の中にある魔力を抑え込むと次に足音と気配を消した。

 気配と足音を消すっといった事もレティシアの過去の経験から学んだ事であり、同じなりわいをしていた周りの仲間からも評価が高いものだった。

 レティシアは廊下の端を歩いていくと、前方に角を曲がっていくアルノエを確認すると、足早にその方向に向かって歩みを進めた。



「さっきのやばかったよね〜」


「ぁあー…俺も慌ててこっちの建物にきた」


 話し声が聞こえレティシアは、咄嗟に壁に張り付いて壁際まで近づき話を盗み聞きする


「オレも近くに居たが、すごく驚いた」


(あ、アルノエだ…)


 アルノエの声を聞いたレティシアは、少しの会話から自分の話をされているのだとわかると、記憶をたどり声でアルノエと一緒にいるのがニルヴィスとロレシオだとわかり、レティシアはさらに会話に集中する。


「ボクさ、久しぶりに感じたよ〜」


「俺もだ…」


「それにしてもあの子、良かったね? ノエが近くに居なかったらボクとロレシオで、多分殺してたよ?」


「おい!」


 少し、止めるように声をかけるロレシオに対し、どこか楽しそうにニルヴィスが言う。


「ぁははっ! でもさぁ〜ここで暴走を起されるぐらいなら殺っちゃうでしょ〜?」


(…やっぱり頑張って抑えたけど…離れてた彼らにもバレてたんだね…)


「分かってるが…違う方法もあるだろ。ニルヴィス」


「えー! じゃ! 実際そばに居た、ノエはどう思ったの??」


「オレは、、暴走する判断をしてたら殺ってた…」


「でしょ〜? そもそも魔力暴走をこの屋敷で起こしてみろよ〜規模にもよるけど、エディット様だって無事じゃないよ〜? 魔力暴走を起こすより断然賢明な判断だと僕は思うけどな〜」

 

(わかってる…魔力暴走を起こしたら最悪私自身死ぬ可能性がある…それも周りを巻き込んで、、魔力封印系のアイテムを持ってない状況なら、私も彼らと同じ選択をした…まぁそう頻繁に起こる事じゃないけど…)


「それはわかってるが、ニルヴィス、俺はあんな幼い子を殺したくない!」


「ロレシオは、優しいね〜 でも相手が幼児だろうと、危険だと判断したならやらなきゃ、仕事だよ〜?」


「ニヴィ…あんまり思ってない事を言わない方がいい、君だってオレが、動かなかったから来なかったんだろ?」


「…」

「ニヴィ?」


「あーー! もう!! ノエはうるさいなぁー! ……しょうがないじゃん!!! …ボクさ…ちゃんと聞こえたんだよ ” またね ” って…」


「お前の隣にいた俺にも聞こえた…」


「…守りたいって思うじゃん…仕事だとわかってても…できる事なら僕は、魔力暴走を起こしたからっと言って、レティシアちゃんを殺したくない」



(……きっと、彼らは悩んだんだろうな…それに対しては謝らないと…)


 レティシアは悪いと思いつつも、3人がどの程度の気配で気が付くのか知りたくなり、消していた気配を徐々に元に戻していく。

 そして気配を少し戻した所で、3人に緊張が走って警戒したのがわかった。


(この辺りか…ルカ程じゃないにしろ、やっぱり感覚もいいのね…)



『こんばんは。お騒がせしてごめんなさい』


 そう言いながら姿を見せたレティシアに対し、3人は警戒を解くとニルヴィスが笑顔で対応してくれる。


「いいよ〜いいよ〜でもなんで、あんな事になったのかだけ教えてくれる〜?」


(全く驚いてない所を見ると、テレパシーの事も知ってるのね…それならアルノエと同じように、ルカから話が行ってるのかもしれない)


 レティシアそう思いながら、チラッとアルノエをみるとアルノエは、頷いた。


(手紙に書かれてた二人がこの二人だったのかもね……)


『主従関係を結ぶ様な形で、使用者制限と5属性付与をやったからだと思うわ』


 ニルヴィスの質問にそう返したレティシアに対してニルヴィスは怪訝そうな顔をしながら。


「それボクに、見せてもらえる?」


 と言い、そう言われたレティシアは、小さくなった短剣を取り出しニルヴィスの前に出すと、ニルヴィスはそれを手に取り観察するように眺めた。


「ふ〜ん、なるほどね〜。魔力探知には、全く引っかからないね〜相当強い結び付きがある…もしかして血を使った?」


『使ったよ。その方が扱いやすいから』


 レティシアがそう答えると今度は、アルノエとロレシオの方をニルヴィスはみた。


「オレには、わからない…初めて見たから」

「俺もわかんないぞ、付与の付いた武器を使わないからな」


「レティシアちゃん、これの事はボクからルカ様に報告するね? それで、なんか用があったんでしょ?」


『明日、その短剣を試したくて、アルノエに訓練所の事をお願いしようと思って』


「んー。短剣の使用も含めて聞いてみるから、それまで使わないでほしいかな? 大丈夫だったら今度は、洋服準備させて予定を事前に聞きに行くよ〜! レティシアちゃん送り届けてね〜アルノエ」


 そう言うとニルヴィスは、レティシアに短剣を返しロレシオと宿舎の方へと帰って行った。


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