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旧作✿現在非公開中  作者: 元・深 夜 現・雪闇影
2章
34/116

幼女と騎士団

 

 まだ外が薄ら明るくなってきた頃に、目を覚ましてしまったレティシアがベッドの上でボーっとしてると、ドアを軽くノックする音が聞こえた。


「レティシア様、第一騎士団所属アルノエ・ワーズです、起きてらっしゃいますか?」


「おきてる!」


「失礼します」


 アルノエはそう言って部屋へと入ってくると、レティシアをみて申し訳なさそうに告げる。


「突然早朝にも関わらず申し訳ありません。我々第一騎士団の訓練は朝が早いのでどうかと思ったのですが、先日訓練の様子を見てみたいと仰っておりましたので、団長に聞いた所、許可が降りましたので本日参りました。やはりお着替えの方もまだの様なので、次は予定を伺ってからに致します」


「んーん! いく!」


 そう言って、慌ててレティシアはベッドから降りようとしたが、足を滑らしベッドから落ちそうになった所をアルノエが寸前の所で受止めてくれる。


「ッ!! レティシア様、大丈夫でしたか?!」


 レティシアは、ビックリして心配して聞いてくれたアルノエに対し、ただコクコクと首を上下にふると、恥ずかしさから衣装部屋に向かって走った。

 まだ一人でドレスに着替える事が出来ないので、奥の方にしまってある冬物の、裾の長いケープを取ろうと頑張っていると、近くに来てその様子を見ていたアルノエが口を開く。


「そのケープでしたら、時期的に暑いと思うのでレティシア様が宜しければ、私のマントで包んでもよろしいですか? 本日おろしたばかりなので一応新品なのですが…」


 レティシアは少し考えた後「うん」っと頷くと、アルノエは彼女をマントでくるみ、抱き上げる前に紙になにやら書いている。

 その様子をレティシアが不思議そうに見ていると。


「私がレティシア様を訓練所にお連れしてるので、心配がない事を書いております」


 っと説明してくれた。


(私が居なかったらアンナビックリするだろうからそのためか…)



 ◇◇◇



 訓練所につくとアルノエは、ベンチにレティシアを下ろし。


「訓練中は、ここでお待ちください」


 っと言ってレティシアに魔法をかけて訓練へと参加しに向かった。



 午前中ルカと見た訓練風景と違い、彼等は真剣を使い激しい打ち合いをしている、その様子からこの後に訓練するであろう騎士達との、レベルの差をレティシアは感じた。



(ルカとは、第一騎士団の訓練が早朝過ぎて見た事なかったもんね…このレベルならルカが騎士達に指導をお願いされる事は、なかったのかもしれない)



 先日あの後テラスにやって来たエディットに。


「レティ、もし今回ルカが来れなかった場合、貴女の護衛はアルノエにやってもらうつもりよ。だから慣れるように庭を出歩く際は、彼に護衛をしてもらってね? 事前に彼の予定も聞かなければならないけど」


 っとレティシアは言われていた。

 そのため、アルノエが今朝レティシアを誘ったのも、彼なりにレティシアとの距離を少しでも縮めたい、そんな気持ちも含まれている事が分かる。



(やっぱ動きが違うね…それに午前中に見る騎士達より魔力量も多いし、皆一定の量で魔力を纏ってるから多少剣先が肌に触れたくらいじゃ怪我もしない …それなのにアルノエは、私の護衛をしていいのかしら…?)


 そう思いながらも、まだまだ続くであろう訓練を眺めながらレティシアは、精霊達と対話していた。

 そんなレティシアの様子をアルノエは訓練の合間合間に観ていた。



 訓練が終わり、アルノエや他の騎士達がレティシアの方へと足早に向かってくると、レティシアを観察しつつ一斉に喋り出す。



「本当に小さいな〜」「ぅわあ〜俺初めてあったよ」「へぇーこの子がレティシア様か」「ちぃーせぇー」「ほっぺ触りてぇ〜」



 その様子にレティシアは、どれから答えるのか、どう答えていいのか分からず困惑した。

 そこに遅れてやってきた赤茶の髪色をした男性が大きな声を出しながら近ずいてきた


「おい!!! お前ら訓練は終わりだ! 暇ならとっとと各自持ち場へ戻れ!!! まったく……」


 そう言われた騎士達は、小言を言いながら足早に退散していく。

 赤茶の髪色をした男性は、ため息混じりに髪をかきあげながら、騎士達が足早に戻っていく姿を眺めてから、レティシアの方に向き直して騎士の礼をとり挨拶をした。


「レティシア様、私の部下が大変失礼しました。私は第一騎士団で団長をやっております、ロレシオ・クローリーです。この度は、早朝にも関わらず、我が隊の訓練の様子を見学して下さり感謝申し上げます」


 そう丁寧に挨拶をしたロレシオに対して、一緒に歩いて来たダークグリーンの髪色をした男性は、ロレシオの肩に手を置きながら口を開く。


「も〜、ロレシオは堅苦しいんだよ〜僕は、ニルヴィス・アルディレッドだよ。一応副団長をしてるけど、よろしくね! ニルでもニヴィでも好きに呼んでいいよ〜レティシアちゃん」


「ニルヴィス!!! お前が軽すぎるんだ! せめて挨拶だけでもちゃんとしろ! 大変申し訳ありませんレティシア様!」


 砕けた感じでニコニコしながら話しかけてきたニルヴィスに対しロレシオは叱りつけ、レティシアに深く頭を下げて謝った。


(…ロレシオは、真面目な人なんだろうね。私に対してもちゃんとしてるの見ると…家の人達は別にいいと思ってるから、ニルヴィスの態度なんて気にしなくて良いんだけど、伝えられそうな雰囲気じゃないよね…どうしよう)


 そこへ少し場の雰囲気に押され曖昧な表情を浮かべるレティシアを見かねたのか。


「レティシア様、そろそろお部屋へ戻りましょう」


 っとさっきまで空気になっていたアルノエがそう言うと、彼はロレシオとニルヴィスに対し「失礼します」っと一礼した後、レティシアを抱き上げ屋敷の方へと向かう。


 後ろから 「レティシアちゃんまたね〜」っとニルヴィスが大きめの声で大きく手を振りながら言うと


 レティシアは、小さく手を振って「またね、ニヴィ」っと呟いた


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