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旧作✿現在非公開中  作者: 元・深 夜 現・雪闇影
1章
30/116

※ ルカ side 4

 

 祖父の緊急要請を受けた次の日の夕方。


 俺は予定通り仕事を終えて、俺と父さんを乗せた馬車共々フリューネ家へと魔法陣を使い移動した。

 我が家とフリューネ家には、双方を繋ぐ転移魔法の陣があり、そのため領地が離れてるにも関わらず、俺はギリギリまで仕事が出来た。


 仮にもし、転移魔法がなければ、あの後に出発しても翌日に着くことは、なかっただろう


 玄関ホールに入り事情を詳しく祖父から父さんに話してもらう。

 そうしてると二階からエディット様が降りてきて、その後ろをリタが歩いてくる、その腕には子供が抱かれていた。


 父さんを小突いて目線で来たぞっと伝えると。

 祖父と父さんがエディット様の方に歩みを進めた。


 赤子は俺の姿をじーっと見た後、父さんと俺を交互に見比べている。

 その様子に心の底から嫌悪感が湧き一瞬顔に出てしまった。


「久しぶりねモーガン。ごめんなさいねぇ〜せっかくのルイズとの時間を邪魔してしまって? ところで、 そちらは?」


 っとエディット様が言うと。


「エディット様お久しぶりです。こちらは私とルイズの息子のルカです」


 父さんがそう言いながら俺の肩をぽんっと軽く叩くが…その手が僅かに震えていた。


「エディット様お目にかかれて光栄でございます。

 私オプスブル家モーガンの嫡男 ルカ・オプスブルでございます。

 まだまだ勉強不足ではありますが、少しでもエディット様のお力になりたく本日はこちらに参りました」


 そう名乗り父さんと頭を下げるとエディット様が俺に対し、値踏みするような視線を向けている。

 母娘共々不愉快な奴らだ。


(約束がなければ来なかったよ)


 っと心の中で呟き鼻で笑いそうになるのを我慢した。


「そう」


 と返事をしたエディット様が今度は、赤子を紹介する。


「我が娘レティシアよ」


 レティシアっと呼ばれた赤子は、何か考える素振りをしてから。


『フリューネ家長女 レティシア・ルー・フリューネです。

 今皆様にテレパシーを使って直接語りかけてます。

 私がテレパシーを使えると言うことは、どうかまだ内密に』


 っとテレパシーを使い話してきたのに驚き困惑した。

 たった一歳になるガキが使える代物じゃない…俺もあの日から規格外と言われるがそれを遥かに超える。


 どこか満足そうな祖父が場所の移動を提案し移動する。

 その祖父の様子に自分の孫よりフリューネ家の娘の方が自慢なのかと思うと苛立ちを覚えた。


 一番後方を歩きながら先程のテレパシーを、なぜあんな赤子が使えるのか考えると同時に祖父の顔を思いし、その光景に腸が煮えくり返る気分だった。

 たまにチラっと彼女の方を盗み観ては、今後も彼女はみんなから愛されながら育つんだろうな、そう考えるだけで、自分がどれだけ望まれていなかったのか思い出し、ドロッとしたドス黒い汚い気持ちが泥泉のように湧く。

 僅かにだが気持ちが抑えられず、漏れている事にも気が付いたが、これ以上はまだ抑えることが出来ない…。

 守る約束などしていなかったら、殺してたなって思っていたら赤子と目が合った。


 やばい! って思い慌てて視線を逸らす…。

 動揺して眼が光ったかもしれない…。


 部屋に移動してからもテレパシーの事を考えていたが、聞こえてくる会話でどうも、普通の赤子じゃないことがわかった。

 そいつが俺と父さんを観察してる視線を感じる。


(観察してる割には、相手に悟られないようにするのもうまいんだな…俺がお前の視線を逆に、観察してなきゃ気が付かなかったよ)


 っと心の中でつぶやくと。


「そうだ! ルカ! おまえもここに滞在するするし、将来オプスブルの頭領になるんだから、レティシア様連れて庭の探索してこいよ!」


 っと父さんに言われ舌打ちをしたくなるほど苛立った。

 俺が残って話を聞いた方が手っ取り早いのにっと思いながらも。


「あぁ」っと短く返事をした。


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