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旧作✿現在非公開中  作者: 元・深 夜 現・雪闇影
1章
27/116

※ ルカ side

 

 オプスブル侯爵家


 侯爵という貴族階級と帝国から与えられた領土があり。

 オプスブル領の名産品といった領土としての収入源も充分に確保されている、そのため領民の生活も安定していて空腹の心配をする事もない。


 名産の他にオプスブル家が所有する事業も複数あるため。

 昔から手広く色んな事業をしてる成金貴族と誤解され、そう言われる事も多いが、そうだったら良かったのにっと今なら思う。


 オプスブル家が手を出してる複数の事業の中には、オプスブル家の裏の顔…つまり裏稼業に大きく絡んでいる事業が数多くある。


 そんなオプスブル領に住む者の中には、オプスブル家の指示で仕事を割り当てられる。

 ざっくり言うと裏稼業で収入を得ているオプス族と呼ばれている人達がいる。


 彼らが行う主な仕事は、表向き護衛や警備と言った仕事をする。

 勿論、その人にあった仕事を割り当てている。

 だがその多くは諜報や暗殺と言った、帝国の裏仕事をする一族だ。


 一つの国が綺麗事だけで成り立つわけがない。


 だから他国で裏稼業をなりわいとしている集団からすれば、オプスブル家に牙を剥く者はヴァルトアール帝国に牙を剥くのと、同等であると言われる。

 それでもオプスブル家に手を出すのは、少なからずヴァルトアール帝国を乗っ取るか滅ぼそうとする動きがあるからだろう。



 そんなオプスブル家から最も愛されヴァルトアール帝国の命令より優先し仕える家が存在する。



 それが ″ フリューネ家 ″ である。



 なぜ我が一族が同格のフリューネ家に仕えてるのか、そのいくつかの理由をわかっているが、理解できないものも多い。


 昨日フリューネ領付近の仕事を割り当てた祖父から今日、緊急要請を願う連絡が父さん宛に来た。

 父さんで事足りるなら緊急要請は不要だろうと判断し、通信魔道具を使い断る趣旨の連絡をいれた。

 それに対して祖父は、父さんを呼べば俺が着いていくと思った事と、フリューネ家にまだ頭領が変わった説明を俺がしてないので、俺の名前が出せなかったとを謝られた。


 従兄弟に俺の仕事を何個か振り当ててから、気が進まないが我が一族が代々仕えるフリューネ家に向かう準備をする。


 フリューネ家には、まだ頭領が変わった事を告げるべき時期ではないので、父さんには指示を出し。

 あくまで ″ 親子 ″ のように振る舞うよう念には念を押した。



 俺が産まれてから父さんと母さんは、俺を愛してくれたていた……と思う。

 だが力を多く引き継いだ時に、生まれるオプスブル特有の黒髪に赤目の俺が産まれた事により、前頭領の祖父の指示で3歳から訓練や鍛錬をやらされる事になった。


 その頃になると、両親は俺と顔を合わせようとしないし、例え合わせた所で彼等から言われるのは決まって。


『オプスブルとして産まれたからには

       他者に弱みを見せるな 』


 っと言う言葉だけだった。


 どんなに頑張ろうと褒めてくれる者などいない。

 ただオプスブルに産まれただけなのに。

 そのオプスブルに産まれたからには、できて当たり前だった。


  ″ できないならお前なんていらない ″


 言われてないのに、周りの視線や態度で、ずっとそう言われてる気になる。


 鍛錬や訓練の中には、捕らえられた時のために拷問や尋問に耐えるものもあれば、領地の近くにある魔の森にナイフ一本を渡されて放り込まれた事もあったが、一番つらかったのは毒の耐性を付けるために、常日頃から毒の摂取を義務付けられ、瓶で用意してある毒と、食事に毒が混ぜられてる時があった事だ。



 どんなに泣き叫ぼうがそれを止める者も…。

 助けてくれる人も…。

 傷の手当などしてくれる者も居なく…。

 さらには、自己回復力を高めるためだけに、傷や毒の影響で寝込んでいる時ですら手を差し伸べてくれる者など居ない…。

 ただ広い部屋で独りで耐えるしかない。




 その様子が幼い俺に ″ 早く死ねよ ″ って言ってるみたいだった。


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