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童話の中に入りたい

作者: 読書好き猫さん



 ■白雪姫 

 =====




 望んでみたからって、本当に童話の世界に入っちゃった、ってこと?

 

 (まぁ、人畜無害な村人役しかできないけれど・・・)



 ・・・白雪姫?


 すごい、森の中とかにいる!


 普段都会にいるもんで、いい感じの枝とか欲しいかも。


 あ、誰か来る。


 馬に乗ったかっこいいひと。


 王子様かも?



 道を聞かれた。


 勘でそちらを示す。



「あちらじゃないですかね?素敵な出会い」





 * * *





 ■眠れる森の美女

 =========




 寝顔見たいなぁ。


 でもサブキャラ設定だしなぁ。


 今どこの場面なんだろう?


 あ、もう目覚めてるの?


 結婚式?



「おめーでとー」




 * * *



 ■シンデレラ

 =======




 うわー、どうしよう?


 一応村人設定の女性なんで、ガラスの靴ためしにはこうとしました。


 童話に入り込んだぶんざいで、なんだかすいません。





 * * *



 ■人魚姫

 =====



 隣の芝は青く見えるさ、だっけ?


 海藻だっけ?


 あれ、それ人魚の姫違い?



 サブキャラって言ったって、


 もしかしたらファンタジックパワーで私も人魚に変身?


 ・・・しないかぁ。



 しないかぁ。



 ポプラが悪さしないように、本好きから票を集めたいなぁ。


 お話の内容を変えてはいけないルールがあるので、それをふまえて・・・!!



 空想票図


[反対票(3)│中立派(50%)]



[賛成票(その他善の心持つ者たち全員)]



 ポプラに何かされたら怖いもんね!


 あ、海にも意思があって共存の意を表明する役なの?



 分かった、分かった。



「海よ、愛している」




 * * *




 ■不思議の国のアリス

 ===========



 あ、チェシャ猫さん・・・頭狂ってるんですよね。


「自分は頭がおもしろいひとです」




 * * *




 ■ラプンツェル

 =======



 ラプンツェル!


 金色の長い長い髪の美女。


 魔女はその長い髪を伝って、塔にのぼる。


 ・・・あれって、運命の王子?


 やべぇ、近くに魔女発見、今私はサブキャラ。


 王子とラプンツェルの甘い時間のために、ひとはだ脱ごう!



 時間稼ぎをしよう。



「すいません、魔女さんですか?


 ラプンツェルって『サラダ菜』のことなんですよね?


 ちょとお話、いいですか?


 手頃なお値段でしたら、サラダ菜購入希望なのですが・・・


 あの~・・・あの~・・・畑、とか、直接見れませんかね?」

 



 * * *



 ■おいしいお粥

 ========



 お話のラストに、


 魔法の鍋からお粥が出すぎて、


 町のひとたちは、しばらくスプーンを持って歩いていたっていう可愛いお話。


 おいしいお粥かぁ。


 私、スプーン持ってないけど記念に・・・



「いっただっきまーす・・・ありがたいなぁ」




 * * *




 ■醜いアヒルの子

 =========



 アヒルが実は白鳥だった話。


 大空へと羽ばたく、主人公。


 名前おぼえてないけど、おめでとう!



 テレビとかカレンダーの写真とかでしか見たことないから、


 白鳥見れてよかったよ!



「よ!美しいね!!」



 


 * * *



 ■幸福な王子

 =======



「人畜無害なお話の内容を変えることもできないわたくしめですが、


 今、息をひきとったツバメと王子の像の前で、


 少しだけ泣くことを許して欲しいのです・・・


 少しだけで、いいですから・・・


 神様、もう少しだけ・・・


 ただ、童話の中に入るの、これで終わりでいいです。


 ありがとうございました・・・!」



 数々の名作とその作者、そしてそれを愛した読者さまたちに。


 この作品を書く機会を下さり、感謝してますっ!!


 閲覧ありがとうございます!!





 ―おわり― 


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