幸せな人以上に、嫌いなもの
幸せな人はみんな嫌い
早くあなたもこっちにおいでって
笑われている気がしているから
これでも頑張ろうとか
思わない訳じゃなくて
でもやる気を出したからって
できない事や慣れない事が
急にできるようになるはずもなくて
今日だって
指と爪の間に
書類の角が刺さって
若干 血が滲んで
今もジンジンとしています
相変わらず
僕は冴えません
パッとしません
きっと僕にとったら
これが標準で
これまでずっとそうだったのに
急に乱れ狂ったように人生咲き誇ったら
僕は明日死ぬんでしょう
辛いとか
苦しいとか
幾ら言っても
晴れはしないから
でも僕はやっぱり
淋しいんだと
思います
その淋しさも
誰かに甘えたいだけ
寄りかかりたいだけで
守りたいとか
支えたいとか
誰かのではない
自分勝手な欲望だから
埋まる事はないだろうし
埋まって良いとも思えないけど
このままなんだろうなって
たまに悟ったように
未来が見えた気になる時がある
そんな事ないって
必死で否定するけど
正直
今更満たされるとも思えない
ただそんな毎日を
不幸だとも言い切れずに
こうして嘆いていられるだけでも
僕は恵まれているのかもしれない
それを分かっているつもりでも
分かろうと言い聞かしていても
幸せな人はみんな嫌い
早くあなたもこっちにおいでよって
笑われている気がするから
そしてそれ以上に
他人の幸せを
努力して戦って傷付きながら
築き上げた幸せを
何一つ作り上げられてもいないクセに
嫌っている自分自身が
もう手を伸ばそうともしない自分自身が
惨めで愚かで情けなくて
大嫌い