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Ⅷ 奴隷の獣人

何はともあれ6億ゴールドを受け取り、ギルドを後にした俺は城下町を散策していた。

すると、異彩を放つ店に目を奪われる。


マントのついた黒い服や眼帯など、なんとも厨2心をくすぶる店があるではないか。

気に入ったのでそれらを買う。

明日にはこの制服ともお別れかと思うと少し寂しい。

店を後にし、再び街を彷徨する。


さて・・・・どこへ行こうか?


どこか店に入る訳でもなく歩いていると、気づけば夜になっており、人も歩いていない路地裏へ来てしまっていた。

大通りへ引き返そうと思った矢先、何かがこちらに走って来る音がした。


何が来るのかと思えば、みすぼらしい姿だが、可愛い女獣人だ。

獣族の発育などしらんが、同い年位に見える。

この世界で初の異種族!


「何をそんなに慌てている?」


そう声をかけると


「た・・・助けて」


何を言うのかと思えば助けて欲しいか


「我が力を欲するか獣の娘。お前が払える対価はなんだ?お前は俺に何をもたらす?」


「全てだ。私、セリアは人生を貴方に捧げる」


初対面の人間にここまで言うか普通?

まあ今が余程劣悪な環境なのだろう。

せっかくの異世界だ、1人旅というのは趣がない。


「契約は成立した。セリア、貴様を守ってやろう。しかし、ゆめゆめ忘れるな貴様の魂は俺の物だ。裏切りには死以上の絶望が待つと知れ」


やはり初対面で全て捧げるとか頭おかしいだろ。

こんなことを言うやつはただのアホか裏切り前提のやつくらいだ。


「裏切りなんてしない」


くっ!

こんな可愛いやつに可愛い声で言われたら思考力が低下してしまう。


そんな内なる葛藤を他所に騒々しい連中のお出ましだ。


「おいセリア散歩は終わりだ」


やって来たのは男3人。

負ける要素は無いが、手荒な解決は余計な怨恨を生む。

こいつらの後ろ立ても分からない今、余計な争いは避けたいな。


「よぉ兄ちゃん。そいつはウチらの商品なんすわ」


「大人しく返した方が身のためだぜ」


なるほど、こいつは奴隷という訳か。

なら話は早い。


「そうか。ならばこいつを買おう」


「生憎だが、こいつはとある貴族に売ることが決定している」


「いくらだ?」


「1千万ゴールドだ」


いくらかと思えばはした金ではないか。


「では、5千万出そう」


「ほう、5千万か・・・」


「いいのか?あの貴族の機嫌を損ねることになるぞ」


「だが、あいつのケチ臭さにも嫌気が差してきたところだ」


「いいだろう。だが、1億出せ。こちらも貴族に逆らうのはリスクがある」


「そうか、そのリスクには2千万払ってやろう。しかしそれ以上は貴様らの身のためにも諦めるんだな」


1億払っても良いが、向こうの言いなりは癪だしな。


「なんだとぉ!」


今にも襲って来そうな勢いだ。

交渉決裂かと思ったが、


「いや、まて。こいつ恐らく昼間フランクを締めたって野郎だ」


「あのフランクをか?」


「ああ、間違いない。こんな制服の学校この辺りに無いからな」


フランクを締めた思わぬ恩恵だな。


「7千万で手を打とう」


「交渉成立だ」


正直、金をばらまいて去って行くのをやりたかったが、それはまたの機会だな。

7千万を支払い、大通りへと向かった。

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