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Ⅴ 無双開始

「ドラゴン・・・だよな」


そこには、2メートル程の深紅のドラゴンがいた。

ドラゴンとはこんなに簡単に出現するものなのだろうか?

しかし、あの受付嬢はGランク冒険者である俺にこのクエストを推奨したのだ。

この世界では、よくいる爬虫類なのだろうか?


ドラゴンと言えば、どんな物語でも最強の種族として描かれているため自然と肩に力が入る。


* * *


激闘の末、次の一撃を与えた側の勝利のような拮抗状態。

俺は最後の一撃を与えるため走り出す。

炎のブレスを、繰り出される強烈な爪激を、

その攻撃を既の所で躱わし、あるいは擦りながらも俺は走り続ける。

ようやく間合いに入り放った一撃により、長い戦いに幕がひかれる。


倦怠感、意識の外にあった痛みを感じつつも、安堵や達成感と共に勝利の喜びを噛み締める。


* * *


なんて展開にはならなかった。


「永久凍土の世界で眠れ絶対零度(アブソリュートゼロ)


俺が放った魔法は、一瞬にしてドラゴンをまるごと氷付けにした。


「死んだのか?」


ドラコンが動く気配はない。 あまりにも呆気ない。


やはり大きいだけのただの爬虫類だったのだろうか?


亜空収納(スペースボックス)


念のため、冷凍保存したまま収納しておく。

今日の宿代位にはなってくれないと、一文無しの俺は野宿になってしまう。


瞬間移動(テレポート)


ギルドの受付に戻って来た。やはり便利だ。


「薬草を採集してきた」


先程の受付嬢にそう言うと


「何を言っているんですか?あれからまだ10分位しかたってませんよ。あの草原は片道だけでも一時間はかかるのに」


やはり信用されていないみたいだが、こちらには現物がある。


亜空収納(スペースボックス)


俺は先ほど収納した薬草を放出する。

特に量を気にせず集めていたが、我ながらとてつもない量だ。


「これ・・・全部採集してきたって言うんですか!?買って来たんですよね!?・・・あれっ今どこから出しました!?」


どうやらかなり困惑しているらしい。

もう少し落ち着いてくれないと話にもならない。

と考えていると


「おいっ!なんだよこの量はぁ!パパにでも買って貰いまちたかぁ?!」


見るからに柄の悪そうなやつに絡まれてしまった。

気づけば俺はかなりの注目を浴びている。

この量の薬草は多すぎたらしい。


「お前Gとか言うゴミランクだろぉ!そりゃあ早くランクも上げたいよなぁ!だからってズルは良くないぜぇ!」


「あーあ。あいつフランクに目をつけられたぞ」


「気の毒だが、フランクに目をつけられたら最後この街での平穏な生活はもう帰ってこないからな」


これはかなりたちの悪いやつに絡まれてしまったらしい。

しかし、この程度の量で驚いているようなやつらは俺より弱いだろう。

力を示すいい機会だ。


「この薬草は俺が採集してきた物だ。貴様のような雑魚ではこの程度の量も満足に集めれないのか?」


「この俺様に雑魚とはいい度胸じゃねぇか!てめぇ初心者だなぁ!よく覚えておけぇ!俺様はCランクの・・・」


「フランクなんだろ。話が長いし、声も大きい。雑魚ですと言っているようなものではないか」


「なんだとてめぇ!てめぇに弱者としての生き方を教えてやるよぉ!」


そう言うと同時に俺に殴りかかってきた。

単細胞だと扱いやすくて助かる。


体内爆発(ボディエクスプロード)


「ん?・・・」


フランクが体の異変に気付き立ち止まる。

しかし、もう遅い。


ズバコーン


フランクの体は内側から爆発し周囲に飛び散った。


「うわぁぁぁ!!」


「フランクが殺された?!」


「きゃぁぁぁ!!」


周囲に驚きと恐怖が走る。


まだ、劇は始まったばかりだ。

改行増やしてみました。どうですかね?

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